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緑内障患者は風邪薬を飲めない?
公開. 更新. 投稿者:緑内障/白内障.この記事は約1分3秒で読めます.
4,920 ビュー. カテゴリ:緑内障患者に使える風邪薬
かぜ薬に含まれる成分のなかでも抗ヒスタミン薬には注意が必要です。
抗ヒスタミン薬は主として鼻水、鼻づまりに有効でほとんどのかぜ薬に含まれています。
抗ヒスタミン薬は緑内障症状を悪化させますが、実際に注意が必要なのは閉塞隅角緑内障の患者(全緑内障の約1割)で、レーザー虹彩切開術を受けている場合を除きます。
開放隅角緑内障で眼圧がコントロールされていれば問題ないとされています。
こうした薬剤を使用する場合は医師の許可が必要です。
眼圧上昇の注意が必要な薬剤としては、エフェドリン、メチルエフェドリン、カフェインなどがあり、慎重投与になっています。
緑内障は眼圧が高まって視神経が障害され、視力の低下や視野の狭窄の症状に始まり、適切な治療を行わないと失明することもあります。
緑内障には症状が急に悪くなる「閉塞隅角緑内障」と、徐々に悪くなる「開放隅角緑内障」があります。
特にOTC医薬品のかぜ薬を購入するときに注意が必要なのは、閉塞隅角緑内障です。
閉塞隅角緑内障は毛様体で作られた房水が隅角の閉塞によりうまく排出されず、急激に眼圧が上昇するものです。
第一世代抗ヒスタミン薬は、抗コリン作用により隅角を閉塞します。
抗ヒスタミン薬、抗コリン薬を含む薬はかぜ薬に限らず眼房水の排出をさらに悪くさせるので注意が必要です。
参考書籍:調剤と情報2012.11
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