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スタチンでコエンザイムQ10不足になる?
公開. 更新. 投稿者:脂質異常症.この記事は約2分11秒で読めます.
1,261 ビュー. カテゴリ:スタチンとコエンザイムQ10
スタチンとコエンザイムQ10の関係は?
高コレステロール血症に使われるスタチン系薬は、HMG-CoA還元酵素阻害薬ともよばれる。
HMG-CoA還元酵素の働きの1つに、CoQ10の合成がある。
そのため、スタチン系薬によってコレステロールだけでなくCoQ10の合成も阻害します。
CoQ10 が不足することによって、筋肉痛、不眠、下痢、脱毛、口内炎、倦怠感、足が重い、胃が重い、肝臓腎臓の機能障害などが現れることがある。
そのためスタチンを飲んでる人には、コエンザイムQ10のサプリメントがすすめられることがある。
コエンザイムQ10は、老化防止や美肌に効果があるとして有名です。
各種スタチンの投与により、血清中のコエンザイムQ10が約8~32%も低下するという報告があります。
コレステロールの合成経路は、以下の通り。
アセチルCoA→アセトアセチルCoA→(HMG-CoA合成酵素)→3ヒドロキシ-3-メチルグルタリルCoA(HMG-CoA)→(HMG-CoA還元酵素)→メバロン酸→→イソペンテニルピロリン酸→→ファルネシルピロリン酸→(スクワレン合成酵素)→スクワレン→→コレステロール
スタチンはHMG-CoA還元酵素を阻害してメバロン酸の合成を阻害して、その後作られるコレステロールの合成も阻害する。
でもって、コエンザイムQ10もメバロン酸経路から作られます。
メバロン酸→→イソペンテニルピロリン酸→→ファルネシルピロリン酸→(トランス-ブレニル転移酵素)→ユビキノン(コエンザイムQ) という経路です。
スタチンを飲む人はコエンザイムQ10も補給したほうがいいと言われています。
ということは、HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)を飲むと、老化や皮膚の衰えが進行するということになるのか。
リピトールの副作用を見てみると、皮膚系の副作用もみられるが、他の薬でも起こり得る副作用で特別多いとは言い難い。
皮膚
0.1~5%未満
そう痒感、発疹、皮疹皮膚
0.1%未満
発赤、皮膚乾燥、皮膚亀裂皮膚
頻度不明
脱毛症、光線過敏、爪の障害
「老化」という副作用があればわかりやすいが、そんなものはない。
コエンザイムQ10
コエンザイムQ10は、ミトコンドリアでのATP生成に必要な補酵素で、体中に存在してエネルギー産生を行っている。
スタチンの服用でコエンザイムQ10が減るため、様々なミトコンドリア病様の副作用が出ると考えられる。
コエンザイムQ10で若返る?
コエンザイムQ10は、ユビキノンまたはユビキノールという名でも知られる脂溶性のビタミン様物質で、心筋や肝臓、腎臓、膵臓などに多く存在する。
細胞内のミトコンドリア内膜やミクロゾーム-ゴルジ体で生成され、その体内レベルは20歳をピークに加齢とともに減少するといわれている。
うっ血性心不全や高血圧、歯周病、後天性免疫不全症候群などの患者は、コレンザイムQ10のレベルが低下しているとの報告がある。
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