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先発品より高いジェネリック?
公開. 更新. 投稿者:製剤/ジェネリック.この記事は約3分2秒で読めます.
8,011 ビュー. カテゴリ:先発品より高い後発品?
ジェネリックといえば、安い。
先発品より高いジェネリックなんておかしい。
と患者さんなら思うでしょう。
しかし、先発品よりも高いジェネリックというのが存在する。
先発品より高い、とまではいかなくても、先発品と大して差の無い薬価のジェネリックもたくさんあります。
先発品が採算合わずに発売中止になった薬で、ジェネリックだけ残っているという薬もあります。
個々の医薬品で様々なケースが存在するジェネリックの事情。
新しく販売されたジェネリックでは、0.7掛けとか0.5掛けとか、先発品と比べてどのくらい安いか把握していることもありますが、「先発品と比べてどのくらい安いのか?」と患者から聞かれても、基本的にわかりません。
先発品より高い(あるいは同額)後発品一覧
「先発品より高い後発品」というのが存在する、ということはわかっていますが、あまり使わない薬の場合、把握していないので、とりあえずまとめる。
レセコンが自動的に計算してくれてるだろう、と思いますが、知らないと困ることもあるので。
セニラン錠1mg-5.6円(先発:レキソタン錠1mg-5.6円)
パムネース錠2mg-5.6円(先発:レスミット錠2mg-5.6円)
メダゼパム錠2mg(ツルハラ)-5.6円(先発:レスミット錠2mg-5.6円)
パムネース錠5mg-5.6円(先発:レスミット錠5mg-5.6円)
メダゼパム錠5mg(ツルハラ)-5.6円(先発:レスミット錠5mg-5.6円)
ハイセレニン細粒40%-25.7円(先発:デパケン細粒40%-25.7円)
メチルジゴキシン錠0.05mg「タイヨー」-5.6円(先発:ラニラピッド錠0.05mg-5.6円)
イソソルビドシロップ70%「タイヨー」-5.5円(先発:イソバイドシロップ70%-5.5円)
イソソルビド内用液70%「あすか」-5.5円(先発:イソバイドシロップ70%-5.5円)
イソソルビド内用液70%「CEO」-5.5円(先発:イソバイドシロップ70%-5.5円)
イソソルビド内用液70%分包30mL「あすか」-172.6円(先発:イソバイドシロップ70%分包30mL-172.6円)
イソソルビド内用液70%分包30mL「CEO」-172.6円(先発:イソバイドシロップ70%分包30mL-172.6円)
ホフバン錠10mg-5.6円(先発:アストミン錠10mg-5.6円)
ムコサールドライシロップ1.5%-47.3円(先発:小児用ムコソルバンDS1.5%-45.4円)
スロービッド顆粒20%-21.6円(先発:テオドール顆粒20%-21.6円)
テオロング錠50mg-8.1円(先発:テオドール錠50mg-7.6円)
テオロング錠100mg-12.7円(先発:テオドール錠100mg-11.6円)
テオロング錠200mg-19.4円(先発:テオドール錠100mg-18.0円)
ジキリオンシロップ0.02%-21.8円(先発:ザジテンシロップ0.02%-21.8円)
アモリン細粒10%-16.3円(先発:サワシリン細粒10%-12.2円、パセトシン細粒10%-10.7円)
アモリンカプセル125-14.6円(先発:サワシリンカプセル125-13.2円、パセトシンカプセル125-10.6円)
アモリンカプセル250-18.2円(先発:サワシリンカプセル250-13.5円、パセトシンカプセル250-11.0円)
センセファリンカプセル250-30.6円(先発:ケフレックスカプセル250mg-30.6円)
使用薬剤の薬価(薬価基準)に収載されている医薬品について(平成26年3月31日まで)|厚生労働省
調べ終わって気付きましたが、平成26年4月の薬価改定の分は反映されていないので、平成27年現在はまた違ったものになっているのかも知れません。
「診療報酬における加算等の算定対象となる後発医薬品」等について-管理薬剤師.com
↑こちらに新しいものが載っています。品目的には変わりないかな。
患者の同意さえあれば、薬局側で高いジェネリックに変更できますが、後発医薬品調剤体制加算の計算にも反映されないし、在庫の都合以外に変えるメリットは無いかな。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。