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冷所保存しなくていいシロップ
公開. 更新. 投稿者:調剤/調剤過誤.この記事は約2分54秒で読めます.
24,011 ビュー. カテゴリ:シロップの冷所保存
家庭で、シロップ剤や目薬みたいな液剤は、冷蔵庫に保管しておくことが多い。
開封後、繰り返し使うと細菌に汚染されやすいため、そのようにしている。
しかし、薬局内で開封前のシロップや目薬を保管するのは大体室温であることが多い。
薬局の冷蔵庫であまり大きなものを置いていない場合もあり、あまりかさばる容器で、開封前のものは冷蔵庫には入れていないことが多い。
以下は、シロップの貯法に関する添付文書の記載
アルロイドG:室温保存。開封後は冷所に保存。
イソバイドシロップ:室温保存
ムコダインシロップ:室温保存 開栓後は汚染防止のため、使用の都度必ず密栓し冷所に保存すること。
小児用ムコソルバンシロップ:遮光した気密容器にて室温保存 本剤は、低温下で添加物の結晶が析出することがあるので、保管に際しては注意すること。
トランサミンシロップ:室温・しゃ光保存
インクレミンシロップ:遮光、室温保存
レフトーゼシロップ:室温保存
ザジテンシロップ:室温保存
デパケンシロップ:室温保存
ポララミンシロップ:室温保存
ポンタールシロップ:密栓、室温保存
アスベリンシロップ:室温保存 開栓後は汚染防止のため、清潔に取扱うこと(遮光した気密容器)
セレネース内服液:遮光・室温保存
シアナマイド内用液:冷所保存
ニューレプチル内服液1%:遮光した気密容器に入れ、冷所保存
インクレミンシロップ:室温保存
室温保存となっている薬も多い。
貯法には「室温保存」という記載でも、取扱い上の注意に冷所保存が指示されているものもある。
モニラックシロップ:防腐剤、安定剤、着色剤を加えず加熱処理して容器に封入してあるので、褐色瓶及びプラスチック容器の製品を一度開封し、長期に使用する場合は冷所に保存すること。
イソバイドシロップ:500mL瓶を開封後は密栓し冷所に保存すること。
C-チステンシロップ:開封後は汚染防止のため、使用後は必ず密栓して冷所に保存して下さい。
添付文書は最後まで読みましょう。
インクレミンシロップは室温保存?
室温保存となっているシロップでも、その影響は様々である。
インクレミンシロップは室温保存となっているが、その理由は、
0℃を下回る場合、D-ソルビトールの結晶が析出することがある。
というものである。
冷蔵庫内の温度は2~4度なので通常0℃以下にはなりませんが、 冷風の拭き出し口の近くなどでは凍結することもあります。
結晶が析出した場合、ぬるま湯に瓶ごと浸し常温に戻すと溶解するので、目視で結晶が見えた場合は温めれば良いですが、気づかないと異物混入の疑いをかけられるかも知れないので注意が必要です。
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