記事
ハイパジールとバイアグラは併用禁忌?
公開. 更新. 投稿者:狭心症/心筋梗塞.この記事は約1分8秒で読めます.
1,586 ビュー. カテゴリ:ハイパジールと硝酸

ハイパジールって硝酸薬なの?
ハイパジール(ニプラジロール)は構造式中にNO(硝酸)があり、硝酸剤としての効果も期待できる特殊なβ遮断薬である。

β遮断薬の中の立ち位置でいえば、β1非選択性だからなのか、あまり処方されているのを見ない。
または、この隠れ硝酸剤としての効果が、処方しにくいやっかいな薬としてあるのかも知れない。
なぜなら併用禁忌に、「ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)又はリオシグアトを投与中の患者」というのがあるからだ。
「ハイパジールって硝酸薬だったの?」という薬剤師も多いのではないだろうか。
副次的な作用として硝酸による血管拡張効果があると知っていても、PDE5阻害薬と併用禁忌だとは知らなかったみたいな人もいるかも。
バイアグラ側の添付文書の併用禁忌には、「硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等)を投与中の患者」という記載はあるが、ニプラジロールという名称の記載は無い。
PDE5阻害薬、アデムパスの添付文書を確認しただけでは、ニコランジル(シグマート)までは気づくが、ハイパジール(ニプラジロール)には気づきにくい。
勃起不全治療薬は、患者が黙って個人輸入して使用している可能性もあるので、ハイパジールなどの薬が処方されている場合には特に、患者に危険であることを注意喚起しておきたい。

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。
