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ヒルドイドフォームとヘパリン類似物質外用泡状スプレーの違い
公開. 更新. 投稿者:皮膚外用薬/皮膚病.この記事は約1分16秒で読めます.
4,015 ビュー. カテゴリ:ヒルドイドフォーム
ヒルドイドフォームやヘパリン類似物質外用泡状スプレーが、ごくまれに処方される。
ヒルドイドフォームは1本92gで、ヘパリン類似物質外用泡状スプレーが1本100gや200gなので、実質後発品への変更不可の製品である。
ヒルドイドフォームの薬価(2022年12月現在)は、20.2円/gなので、1本92gで1858.4円である。
後発のヘパリン類似物質外用泡状スプレーが10.3円/gなので、1本100gのほうで1030円である。
どちらも10本入れのパッケージなので、ヒルドイドフォームは1箱18584円、ヘパリン類似物質外用泡状スプレーは1箱10030円になる。
これが、1~2本使って終了になることが多いので、やっかいだ。
振ってはいけない
ヒルドイドフォームとヘパリン類似物質外用泡状スプレーの大きな違いとして、ヒルドイドフォームの添付文書には、「よく振ってから、使用すること。」と記載されているが、ヘパリン類似物質外用泡状スプレー「日医工」の患者向けリーフレットをみると、「使用前に容器を振らないでください」とある。
これは、ヒルドイドフォームは、噴射剤:LPGとあり、LPガスを用いたエアロゾル剤であるため、一般的なガススプレー同様、よく振ってから使用する必要がある。ヘアムースみたいな仕組み。
プッシュしている間は薬剤が噴出され続ける。
一方、ヘパリン類似物質外用泡状スプレーは、プラスチックのポンプボトルで、泡状ハンドソープと同じ仕組み。1プッシュで約0.4gが噴出される。1FTU(0.5g、手のひら2枚分)に近い。
大量に塗りたい時には、ヒルドイドフォームのほうがよい。使用量の管理はヘパリン類似物質外用泡状スプレーのほうがしやすい。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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