2024年11月4日更新.2,470記事.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ヒルドイドフォームとヘパリン類似物質外用泡状スプレーの違い

ヒルドイドフォーム

ヒルドイドフォームやヘパリン類似物質外用泡状スプレーが、ごくまれに処方される。

ヒルドイドフォームは1本92gで、ヘパリン類似物質外用泡状スプレーが1本100gや200gなので、実質後発品への変更不可の製品である。

ヒルドイドフォームの薬価(2022年12月現在)は、20.2円/gなので、1本92gで1858.4円である。
後発のヘパリン類似物質外用泡状スプレーが10.3円/gなので、1本100gのほうで1030円である。

どちらも10本入れのパッケージなので、ヒルドイドフォームは1箱18584円、ヘパリン類似物質外用泡状スプレーは1箱10030円になる。
これが、1~2本使って終了になることが多いので、やっかいだ。

振ってはいけない

ヒルドイドフォームとヘパリン類似物質外用泡状スプレーの大きな違いとして、ヒルドイドフォームの添付文書には、「よく振ってから、使用すること。」と記載されているが、ヘパリン類似物質外用泡状スプレー「日医工」の患者向けリーフレットをみると、「使用前に容器を振らないでください」とある。

これは、ヒルドイドフォームは、噴射剤:LPGとあり、LPガスを用いたエアロゾル剤であるため、一般的なガススプレー同様、よく振ってから使用する必要がある。ヘアムースみたいな仕組み。
プッシュしている間は薬剤が噴出され続ける。

一方、ヘパリン類似物質外用泡状スプレーは、プラスチックのポンプボトルで、泡状ハンドソープと同じ仕組み。1プッシュで約0.4gが噴出される。1FTU(0.5g、手のひら2枚分)に近い。

大量に塗りたい時には、ヒルドイドフォームのほうがよい。使用量の管理はヘパリン類似物質外用泡状スプレーのほうがしやすい。

薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。

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yakuzaic
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