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薬局の人件費は適正か?
公開. 更新. 投稿者:薬局業務/薬事関連法規.この記事は約1分20秒で読めます.
4,623 ビュー. カテゴリ:損益計算書の見方
皆さんは、自分の薬局の損益計算書を見たことがあるでしょうか?
損益計算書のことを、英語で「Profit and Loss statement」と言うので、 P/L、PLなどとも表記されます。
薬局の人員、薬剤師数が適切かどうか、というのを薬機法の「処方箋40枚につき薬剤師1人」という点だけで判断してしまうと今後法律が見直された場合、「忙しいから薬剤師or事務を増やしてほしい」という要望を上に上げるための材料がなくなってしまう。
そのために、上司や経営者を納得させるための数字を学んでおく必要がある。
労働分配率
人件費が適切かどうかというのを判断する指標として、「労働分配率」があります。
人件費÷粗利(売上総利益)×100 で計算できます。
粗利とは、売上高から売上原価を差し引いたものです。
売上原価とは期首在庫+当期仕入高-期末在庫で計算されます。
経済産業省が毎年公表している業種別労働分配率の平均は、製造業50.8%、卸売業49.5%、小売業50%となっています。
労働分配率は業種や規模によってばらつきがあるものの、50%程度に抑えておくことが会社の経営上よいとされます。
薬局は、他の業種に比べて薬剤師の人件費が比較的高いので、労働分配率は60%を超えています。
私の勤務している薬局のPLを調べたら、労働分配率は50%程度だったので、「俺の年収1000万円にしても労働分配率60%切るぞ」ということがわかりました。
それはまあ、冗談というか、それよりも薬剤師もう1人雇ってほしいというのが本音ですが。
とにかく、損益計算書を見て、労働分配率を計算して、色々とシミュレーションしてみると、自分の仕事上の負担が妥当なのかどうなのか、会社に搾取されてやいないか、この薬局はブラックなのか、色んな事が見えてきます。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。