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ピロリ菌の血液検査?
公開. 投稿者:消化性潰瘍/逆流性食道炎.この記事は約1分15秒で読めます.
3,086 ビュー. カテゴリ:ピロリ菌の検査方法
ピロリ菌がいるかいないか、血液検査でもわかるそうだ。
ピロリ菌の検査方法には、内視鏡(胃カメラ)を使うものと、使わないものがある。
内視鏡を使う検査
・培養法:胃の粘膜を採取してすりつぶし、それをピロリ菌の発育環境下で5~7日培養して判定します。
・迅速ウレアーゼ試験:ピロリ菌が持っているウレアーゼという、尿素を分解する酵素の活性を利用して調べる方法です。採取した粘膜を特殊な反応液に添加し、反応液の色の変化でピロリ菌の有無を判定します。
・鏡検法:胃の粘膜の組織標本に特殊な染色をしてピロリ菌を顕微鏡で探す組織診断方法です。
内視鏡を使わない検査
・尿素呼気試験法:診断薬を服用し、服用前後の呼気を集めて診断する、簡単に行える精度の高い診断法で、主流の検査法のひとつです。
・抗体測定:ヒトはピロリ菌に感染すると、抵抗力として菌に対する抗体をつくります。血液中や尿中などに存在するこの抗体の有無を調べる方法です。血液や尿などを用いて、その抗体を測定する方法です。
・糞便中抗原測定:糞便中のピロリ菌の抗原の有無を調べる方法です。
通常、除菌できたかどうかの判定には、呼気試験が行われていたが、このコロナ禍で、内視鏡や呼気試験は控えられているらしい。
そのため、血液検査による判定が行われているようだ。
尿や便などでも検査が可能。
いずれの検査方法も、判定の精度に大きな差はないといわれている。
ピロリ菌の血液検査の新基準
2017年4月1日まで、ピロリ菌抗体の正常値は10U/ml未満でしたが、3mU/ml未満になりました。
3~10U/mlの場合は、呼気検査や便中抗原検査など、さらに精度の高い検査での確認が必要です。
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