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不妊症に抗菌薬?
公開. 更新. 投稿者:妊娠/授乳.この記事は約3分5秒で読めます.
2,817 ビュー. カテゴリ:慢性子宮内膜炎
不妊症に抗菌薬が効く?
不妊症の着床不全の1つとして注目されているのが、慢性子宮内膜炎である。
子宮内膜への微生物の感染によって起こるとされ、抗菌薬の内服が有効である。
ただし、起炎菌の同定は難しく、発症機序などの詳細は明らかではない。
治療に用いる抗菌薬としては、ドキシサイクリン塩酸塩水和物(ビブラマイシン)の有効性を示した研究が複数報告されている。
ただ、注意したいのが、治療中は避妊が必要な点である。ドキシサイクリンは、胎児に一過性の骨発育不全、歯牙の着色・エナメル質形成不全を起こす可能性がある。また、動物実験で胎児毒性が認められており、妊婦または妊娠している可能性のある婦人には「有益性投与」とされている。
不妊治療中の患者で、避妊しなければならないという点で注意が必要。
クラミジアで流産
クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマティスという病原体によって起こる疾患である。近年、特に10~20歳代の若者での感染が拡大しており、問題視されている。
男性では尿道から感染し、前立腺、副睾丸、鼠径リンパ節へと移行し、尿道炎や精巣上体炎を引き起こす。ただ、尿道からの感染であるため、尿によってクラミジアが洗い流されることが多く、女性に比べて感染しにくいとされている。
女性の場合は最初に子宮頸管から感染して子宮頸管炎を起こす。
それから子宮内膜、さらには卵管を経て骨盤内へと感染が拡がって、子宮内膜炎や卵管炎を発症する。
その結果、卵管閉塞や骨盤内癒着を来し、不妊症の原因となる。
また、妊娠中に感染していれば、流産・早産を誘発するほか、出産時の産道感染で新生児にクラミジアによる結膜炎や肺炎が起こる恐れがあることも知られている。
そのため最近では、妊婦健診でクラミジア検査を実施することが一般的になっている。
クラミジアは感染しても無症状の場合が多いため、気がつかずにパートナーにうつす、うつされる状態を繰り返す「ピンポン感染」が多く認められます。
また、コンドームが適切に使用されていない場合や不特定多数の方との性的接触がある場合には、感染のリスクが高くなるといえます。
妊婦の方が感染している場合、出産時に産道で赤ちゃんが感染してしまう危険性があります。
妊婦クラミジアの治療
クラミジアに使われる抗菌薬としては、ニューキノロン系やテトラサイクリン系、マクロライド系などがありますが、胎児に対する安全性を考慮してマクロライド系のクラリスやジスロマックが選択されます。
テトラサイクリン系は、新生児にgraysyndromeが生 じるおそれがあり,児の歯牙着色や長管骨の発育不全などのリスクがあるため禁忌。
ニューキノロン系は、動物実験では,大量投与で流産や 骨成長阻害が知られていることや生殖試験で大量投与した際に胎児毒性が知られていること、ヒトでの使用経験が少ないなどの理由により、添付文書 では禁忌とされています。しかし最近、器官形成期を含む妊娠初期にニューキノロン系の抗菌薬を使用した妊婦の児に催奇形との関連は認められなかったとの報告があり、妊娠と気づかずに投薬した場合に人工妊娠中絶の適応となるほどのリスクはないことは明らかになってきています。
クラミジアはパートナーにも感染している可能性が高いため、自身が治療すると同時にパートナーの治療も必要となります。投薬中は体内にクラミジアが残っているため、性行為は避けたほうがよいでしょう。
妊婦と温泉
妊娠中に温泉に入ってはいけないと言われますが本当でしょうか?
滑って転ぶ危険が高いことや、熱いお湯が子宮を収縮させる等の理由があるようです。
しかし、そういったリスクは自宅の風呂でも同じ。
不特定多数の人が入る温泉は、感染症にかかるリスクが高くなることには注意が必要です。トリコモナスに感染することもあるので注意が必要です。
トリコモナス感染がある場合未熟産が増加するという報告が多くあります。
しかし、温泉に入ってリラックスできるというメリットもありますので、注意して入れば問題ないと思います。
ただ、温泉法の禁忌の項目に「妊娠中」という記載があるので、温泉の人に聞いても「責任は持てません」という答えが返ってくるかも知れません。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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