2024年11月4日更新.2,470記事.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

出荷調整をまとめたサイト

出荷調整に関するサイト

最近、出荷調整になる薬が多いように感じる。

ベオーバやらアデホスやらフラビタンやらetc

私の勤務先はある程度大手のチェーン店なので、メールで医薬品の出荷調整に関する情報が送られてくる。

個人で経営している薬局よりも早く情報を得ることができているだろう。
連絡を受けたらすぐに買い占めに走るよう指示される。

しかし、自分の薬局に置いていない薬だと、処方が流れてきたときに初めて気づくケースも多い。

処方量の多くない薬だと、医療機関に情報提供されていないこともある。
情報提供を徹底するように通知されている。

医療機関・薬局に対する⽋品・出荷調整製品に関する情報提供の徹底について

処方された薬が出荷調整で入手できない場合、最終的に疑義照会して処方変更ということも考えられる。代替薬があればいいが、「アデホスの代替薬って何にすればいいんだろう?」とか、難しいケースもある。

自主回収や出荷調整をまとめたサイトがあればいいのにな、って思う。

ジェネリック医薬品に限定すれば、「日本ジェネリック製薬協会」のホームページに「 製品の供給状況について 」というページがあり、一覧で載っている。
供給再開に関する情報も得られるので有難い。

ジェネリック医薬品の出荷調整は多い。予想以上に注文が殺到した場合、GEメーカーが対応できないことがあるからだ。
どのメーカーのジェネリックにするか?という選択理由として、安定供給は大きなウエイトを占める。そのため、ジェネリックメーカーの選択権は患者ではなく薬局側が握っているともいえる。

人気商品が品薄になるのは致し方ないところだろう。
出荷調整中の薬は卸からの納入価が高めの値段設定に切り替わるとかなれば、買い占めも少しは減るのかも。

出荷調整の情報が出たとたんに各薬局が買い占めに走るのは、昨今のマスク狂騒曲を連想させる、あさましい人間の醜さを感じるので、とっても嫌なのだが、注文しないと上から調達能力が低い「できないヤツ」というレッテルを貼られる。

「支えあいや思いやりを大切に」と叫びながら、買い占めに走る人間が評価される社会の現実を憂う。出荷調整の闇を感じながら、今日も医薬品の手配に右往左往する薬剤師に幸あれ。

医療用医薬品供給状況データベース

終わりの見えない出荷調整地獄の最中、薬剤師の有志の方たちで作ったデータベースもあります。

医療用医薬品供給状況データベース|DrugShortage.jp

出荷調整中の薬のみならず、出荷調整解除となった薬も検索できるので有難い。

薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。

4 件のコメント

  • ゆずこ のコメント
         

    なんとかコロナ痩せから立ち直りつつあります。
    在庫管理をしていた当たり前がいきなり昨年の秋から
    ミスをしてもないのに おかしなことになり自分なりに落ち度を考えても見つからず日記を読み返しても 慣れない研修会に参加して少し若返った気がしていたのに
    と思うとやはり挫折を連呼するような人がひのめをみるような社会なのではとか所詮昔予備校のちゃんとした先生が 本当にこのような人格者がなってほしいと思う人に限ってなかなか希望が叶わないそれが医学の世界と
    聞かされた時文系からいきなり無謀なトライをしてしまったな。若かったなと思います。かといって昨年までは
    調子よくマスクを使い捨てお気楽な生活でおそらく
    社会的には厄介な税金無駄使い代表者や恥さらしと
    同期の桜達に言われてることでしょう。
    病院の方が調剤や街の薬局より上とか あんなやつでも
    なれる職業だからとかまだ俺たち文系のトップだから上とか下とかいってそうな気がしてムカムカしていました。でもTVを、観ていても何も始まらないし震災にあっても実際にギリギリ助かった人間にとっては 所詮
    対岸の火事なのでしょう。ペンキのようなものだと
    放送しても 皆マスク配ってくれとか三密とかそんなスローガンを掲げても 新型インフルの事はなんとか
    わかるものの サーズはわかってもmarsのときは
    把握できておらず 結局付け焼き刃的に急に単位を取ろうとしても 2年半でなんとか取れそうでも 命あってこそと思ってしまうのはやはり負け組とか恥さらしといわれたりこれみよがしにお弁当つくってきて目障りとか
    いってた人達がそう羨ましいと思えないのは
    わたしもどこかでこんなことになるのなら
    もう少し早めに遊学しておけばなんて思っています。
    やっと自習する気になってこれたのは あの俳優さんの
    謎の死を受け止め昔亡くなった同期の桜のひとりの
    あの言葉が今でも残っています。宮澤喜一さんの英語力のおかげで平和な世の中になったんだというあの言葉が
    聞けただけでも 救われたのは祖父を尊敬していたからだと思っているし 祖父が生きていてくれたらよくもそんな事があの幼なじみの親から言えるなと大笑いしてくれそうでなりません。世の中には様々な人がいるけれど
    結局pandemicになってしまうのはスペイン風邪の別名があの疾患名とか ついこの前までインフルエンザには
    タミフルならdsとかリレンザだ 武田だシオノギだ
    ロシュのおかげだ ラピアクタだいってたあの時期が
    もう正社員として最後のご奉公だったのでしょうか。
    所詮調剤師としてしかダメならばもう一度院にでも行かないと とんでもない正統派の人達のひとりにキチガイと叫ばれなければならないのでしょうか。
    まぁこれを書いたからといってなんの解決にもなりません。スルーできるよう自分なりにノートまとめから頑張ってみます。

  • yakuzaic のコメント
         

    コメントありがとうございます。

    色々と溜まっているものがありそうですね。
    お互い頑張りましょう。

  • たまにこのブログ見る! のコメント
         

    yakuzaic様

    はじめまして。
    100店舗規模のチェーンの管理薬剤師(関東地方)です。

    >連絡を受けたらすぐに買い占めに走るよう指示される。
    >注文しないと上から調達能力が低い「できないヤツ」というレッテルを貼られる。

    どちらの会社様かわかりかねますが大手様は凄いですね。
    きっと普段の業務も戦闘態勢万端!といった空気でしょうか・・・。

    ウチの会社は「のほほ~ん」としており、情報は送られて来ないしもちろん買い占めの指示すらないです。

    で、肝心のモノがない時にやることは

    1、いつも買っている卸以外にも一応電話。→「ないです。」「そーですよねー(笑)」が大概

    2、一応、メーカーにも電話。「ないと困っちゃうんですよね。。。」「そーですよねー。一応確認してみますねー。」と返答。
    大手メーカーさんだと無理ですが、ごく稀に中小のやる気あるMRさんだと、その後、忘れてたころに割り当てくれることあり。

    3、Drに事情を話して処方変更を提案
    (大概は、MRさんが先回りしてくれていることが多いのであまり積極的には動きませんが・・・)
    Drも分かってくれること多く、この前のテトラミドの時も患者さんにこの薬は出せなくなったからという説明。
    「先生!一応、薬価収載はされていますが・・・」と心の声(笑)
    代わりに出されたのがベンゾ系大増量の処方。リフレックス粉砕1/8錠とかでも頑張って出しますよ~、再度、心の声が(笑)

    大抵はこれで何とかなりますが、それでも食いついてくる患者さんには事情を丁寧に説明して、ウチらは国の制度の下で働いているのでこちらではどうにもできないので、知り合いの国会議員さんや周辺団体なりに苦情を入れるように言っています。
    仕事の早い議員さんだとそれなりに手ごたえがありますね!
    ブデホルの件でも国会で議題にした議員さんもいましたし。。。。
    後は、やたらと弱者にスポットを充てたり、国の制度に批判的なマスコミさんだと喜んで聞いてくれますね。
    (ウチはそういうトコに情報提供しませんが患者さんが困っていてやり場のない怒りの人には苦情受付先としてそういう話をします)

    いづれにしても私は、ある意味「今日も医薬品の手配に右往左往する薬剤師」に間違いないです。(笑)

    確かに現場が疲弊する社会や買い占めに走る人間が評価される社会からは、助け合いの精神は生まれませんよね。
    お互い頑張りましょう。
    社風は違えど本当にお疲れ様です。

    追伸:勉強の記事もためになりますが、こういう空気感の分かる記事、好きです。

    私には、ピリっとした空気の普通の薬局よりも、給料安いけど「のほほ~ん」とした今の会社に合っている気がする今日この頃です。

    ありがとうございました。

  • yakuzaic のコメント
         

    コメントありがとうございます。励みになります。

    入手困難な薬に対する対応の細部まで深堀りして教えていただきありがとうございます。
    業務上の様々なシーンで「他の薬局ではどうしてるんだろう?」と思うことが多いのですが、ぼっち薬剤師な私は、他の薬剤師と交流をもつ機会も少ない為、このようなブログやツイッターで発信してリアクションを得ることで学んでいる次第でございます。
    「薬局」あるいは「薬剤師」とひとくくりに言っても、様々な形態、勤務先があって、それぞれの常識があると思います。「その感覚違うんじゃね?」という記事やつぶやきを見たらお教え下さい。今後ともご支援ご鞭撻よろしくおねがいいたします。

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プロフィール

yakuzaic
名前:yakuzaic
職業:薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
生息地:雪国
著書:薬局ですぐに役立つ薬剤一覧ポケットブック
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