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妊婦はステロイド点鼻薬を使っちゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:花粉症/アレルギー.この記事は約2分45秒で読めます.
3,953 ビュー. カテゴリ:ステロイド点鼻薬と妊婦
妊娠中のつらい花粉症に対する鼻炎薬の選択肢では、小青竜湯などの漢方薬がまず挙げられる。
次に、点鼻薬、点眼薬などの局所に使用する薬が選択される。
そして抗ヒスタミン薬などの内服薬を使用する。といった具合です。
以前産婦人科の門前に勤めていたときは、フルナーゼ点鼻薬などはよく使われていた。
フルナーゼ点鼻薬の添付文書には、妊婦への使用について以下のように記載されている。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること[本薬は皮下投与による動物実験(ラット、ウサギ)で副腎皮質ステロイド剤に共通した奇形発生、胎児の発育抑制がみられ、これらの所見はウサギにおいて低い用量で出現することが報告されている]。
有益性投与可能です。
しかし、OTCのフルナーゼ点鼻薬の「してはいけないこと」には、「妊婦又は妊娠していると思われる人。」と記載されている。
OTCのフルナーゼ点鼻薬は妊婦に禁忌である。
産婦人科でフルナーゼ点鼻薬を処方された妊婦が、「薬が無くなったから市販のフルナーゼ点鼻薬を買って次回の受診までしのごう」とか思って薬局に買いに来るケースもあるだろう。注意が必要。
ステロイド点鼻薬は1年に3か月まで?
もう1点フルナーゼ点鼻薬で注意すべき点は「1年間に3ヵ月を超えて使用しないでください。」という、なんとも確認の難しい文言が記載されている点。
フルナーゼ点鼻液8mL1本は56噴霧使用可能で両鼻腔に使った場合、1本で14日分となる。6本買ったら3か月分なので、1回で7本買う人はアウトです。そんなに買う人いないか。
フルナーゼの成分は、「フルチカゾンプロピオン酸エステル」ですが、「ベクロメタゾンプロピオン酸エステル」を成分としたステロイド点鼻薬もOTCで販売されている。
ナザールαAR0.1%の添付文書にも、フルナーゼ同様「1年間に3ヵ月を超えて使用しないでください。」という記載がある。
しかし昔ながらのナザールAR(0.05%)には、「1年間に1ヵ月間を超えて使用しないでください。」という成分が少ないのに、厳しめの注意になっている。
規制緩和でスイッチ化が進むと、こういうおかしな状態にもなりやんす。
季節性アレルギーを受診せずに乗り越えるとしたら、1~3月くらいは使えるようにしたいな。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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