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アレグラとアレジオンどっちがいい?
公開. 更新. 投稿者:花粉症/アレルギー.この記事は約2分1秒で読めます.
8,929 ビュー. カテゴリ:アレグラとアレジオンの違いは?
これから花粉症シーズンに入るにあたって、アレグラとアレジオンが主に売れるわけですが、「どっちがいいの?」と聞かれることは多い。
正直、どちらも第二世代の抗ヒスタミン薬で、大した違いは無い。
一番大きいのは、用法の違い。
アレグラが1日2回という用法なのに対して、アレジオンは1日1回。
1日1回で済むほうが楽、という考え方の人と、夜も日中も症状が辛いので1日に2回くらい飲みたい、という考え方の人がいるので、ニーズに合わせてお勧めする。
眠気に関しては、アレジオンには車の運転注意の記載があるのに対して、アレグラには運転注意の記載がない。
脳内ヒスタミン受容体の占有率はどちらも10%以下で、アレジオンでもほとんど眠気は出ないものと思われるが、注意書きに記載がある以上、販売時に注意する必要があり、それを気にするお客さんもいる。
値段に関しては
アレグラ錠14錠:1,314円(税別)
アレジオン錠10mg6錠:1,219円(税別)
アレグラは1日2回なので7日分、アレジオンは1日1回なので6日分。
大体同じ金額と思われる。
しかし、薬価(2015.2現在)でみると、
アレグラ錠14錠:1058.4円
アレジオン錠10mg6錠:657円
なんか差が大きいような気がする。
これはアレルギー性鼻炎に使われるアレジオンの用量が10~20mgとなっていることも関係する。
アレジオン錠20mg6錠=876円なので、こちらのほうがアレグラの価格と比べた時に近い。
薬価的にはアレグラ60mg=アレジオン20mgという評価なのだと思う。
うちの薬局での処方頻度では、アレジオン錠10mgよりもアレジオン錠20mgのほうが多いので、医療用のアレジオン錠20mgを昨シーズン使用していた患者さんが同じOTCのアレジオン10を購入した場合に、「弱い」と感じることもしばしばあるのではないかと思われる。
そう考えると、アレグラのほうがアレジオンより「効いている」と感じている人のほうが相対的に多いと言えるかも知れない。
ということで、個人的な結論としては、「アレジオンよりもアレグラのほうが効く」でした。
おしまい。
抗ヒスタミン薬はどれが一番効くか?
抗ヒスタミン剤は数多くあるが、その奏効率は二重盲検試験からいずれも60~70%程度である。
第2世代の抗ヒスタミン剤は連用するほど効果が上がるので、2週間程度内服してもらい、最初の処方で効果がなければ他の薬剤に切り替えることが重要である。
また効果のあった薬は、次のシーズンに向けて患者に記憶しておいてもらうとよい。
次年度も花粉飛散量が同じであれば、同等の効果が期待できるからだ。
ただし、花粉が大量飛散した場合には、抗ヒスタミン剤単独では効果が期待できないので、局所ステロイド剤などを併用する。
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