2020年2月28日更新.3,279記事.6,298,424文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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芒硝は塩類下剤?

芒硝

漢方薬に配合されている下剤の成分といえば、大黄(ダイオウ)ですが、他の成分に芒硝(ボウショウ)というのもある。

大黄の有効成分はセンノシド、つまり大腸刺激性下剤です。センノシド類は、腸内で分解されレインアンスロンという形になり、大腸刺激性下剤として作用する。
対して芒硝の有効成分は、硫酸マグネシウムといわれており、塩類下剤となる。

芒硝を含む漢方薬には、大黄牡丹皮湯、通導散、大承気湯、桃核承気湯、防風通聖散、調胃承気湯などがある。いずれも大黄も含む。
芒硝には便を軟化させ、大黄にはそれを瀉す作用があり、両者の併用によって瀉下作用の効果発現をはやめるという。

硫酸マグネシウムは、現代の医療現場においては、産科領域で切迫早産における子宮収縮の抑制に適応を有する注射剤として知られているが、一方で下剤としても販売されている。

ただし、硫酸マグネシウムを下剤として用いる場合は、1回5~15gを多量の水と経口投与するといった記載があり、含有量と比較すると医療用漢方製剤は瀉下効果が期待できる用量ではないことがわかる。
医療用漢方製剤に含まれる芒硝は1日2g以下であり、塩類下剤としての有効量に達しておらず、その配合の意味合いとして便通効果に随伴する薬能であると思われる。

芒硝には硫酸ナトリウムも配合されており、マグネシウムというより硫酸イオン(SO4 2⁻)が吸収されづらいために腸内の水分が保持され、塩類下剤として作用するとも報告されている。

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薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。

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yakuzaic
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職業:薬剤師(管理薬剤師)
出身大学:ケツメイシと同じ
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