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ミノマイシンは女性に使わない?
公開. 更新. 投稿者:抗菌薬/感染症.この記事は約1分53秒で読めます.
3,457 ビュー. カテゴリ:ミノマイシンと内耳前庭障害
ミノサイクリンをウィキペディアで調べたら気になる記載をみつけた。
耳鳴り、目眩、運動障害といった内耳前庭障害は女性に起きやすく(50〜70%)、発症率がかなり高く不快なため女性患者に投与されることは滅多にない。
「女性患者に投与されることは滅多にない」
そうだったかなあ。
あまり抗生物質の性差について気にしたことが無かったため、わからない。
ただ、若い女性に限って言えば、テトラサイクリン系とかニューキノロン系は、胎児に対し骨の発育不全を起こす可能性もあるので、患者が万が一妊娠していた場合のことを考えると、処方しづらい薬ではある。
また、歯牙着色など美容的な観点からも、女性には処方しづらい。
というわけで、「めまい」の副作用がミノマイシンを女性患者に処方しづらくさせているという印象はない。
しかし、50~70%という副作用の発症頻度はかなり高く、信憑性もよくわからないが、抗菌薬によるめまいや意識障害は、他の抗菌薬でも起こる可能性があり、「運転注意」の記載がある抗菌薬も多い。
めまいや意識障害によるリスクを考えると、「女性」よりも「高齢者」への処方に対し注意したほうがよい。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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