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子どもが使えない歯磨き粉?
公開. 更新. 投稿者:栄養/口腔ケア.この記事は約2分41秒で読めます.
2,072 ビュー. カテゴリ:高濃度フッ素含有歯磨き粉
子どもが幼稚園のうちは、子供用の歯磨き粉を使ったりしていましたが、小学生にもなると大人と一緒の歯磨き粉を使っています。
ただ、最近は高濃度のフッ素を含有した歯磨き粉があり、6歳未満の子供の使用に関し、注意喚起されている製品もあります。
これまで、日本における歯磨剤に配合できるフッ化物イオン濃度の上限は、「薬用歯みがき類製造販売承認基準」によって1,000ppm以下に規制されていました。一方、ISO(国際標準化機構)では1,500ppmが上限で、日本では世界標準より500ppm低く設定されていました。
しかし、平成29年3月、フッ化物イオン濃度1,000ppmを超える歯磨剤が厚生労働大臣によって承認され、ようやく世界標準となりました。
この高濃度のフッ化物を配合した一般用の薬用歯磨き類が承認されたことを受けて、厚労省はフッ化物を配合する薬用歯磨き類の使用上の注意についての通知を発出しました。
フッ化物を配合する薬用歯みがき類の使用上の注意について
使用上の注意として、以下の事項を直接の容器等に記載すること。ただし、十分な記載スペースがない場合には、(2)の記載を省略してもやむを得ないこと。 (1) 6歳未満の子供には使用を控える旨 (2) 6歳未満の子供の手の届かない所に保管する旨
高濃度フッ素含有歯磨き粉のフッ素濃度
バトラー エフペーストα:1450ppm
ライオン チェックアップ スタンダード:1450ppm
薬用シュミテクト デイリーケア:1450ppm
クリニカアドバンテージ ハミガキ:1450ppm
市販の子供用歯磨き粉に配合されているフッ素濃度一覧
もちろん子供用の歯磨き粉で1000ppmを超えるものはありません。
歯磨き粉のデメリット
歯を磨くときは当たり前のように歯磨き粉をつけます。
しかし、歯垢を除去するのが目的であれば、歯磨きをつけなくてもあまり変わりません。
逆に、研磨剤を含む歯磨き粉で歯磨きを長時間行うことは歯を過剰に研磨することになり、エナメル質が剥げ落ちて逆に虫歯になりやすい状態になることがあります。
また、芳香剤を含んだ歯磨き粉を使うことで爽快感を得ることができるので、ブラッシングが不十分でも十分に清掃できたと判断してしまうという問題点もあります。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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