飛蚊症にヨウレチン？

飛蚊症にヨウレチン

ヨウレチン錠が処方されている患者で、「飛蚊症です」という患者がいた。

ヨウレチン錠の適応症は、
1. ヨード不足による甲状腺腫、ヨード不足による甲状腺機能低下症
2. 中心性網膜炎、網膜出血、硝子体出血・混濁、網膜中心静脈閉塞症
3. 小児気管支喘息、喘息様気管支炎

2に眼科領域の効能効果がある。

網膜剥離の初期症状として起こる飛蚊症。
糖尿病、高血圧、外傷などが原因で眼底出血が起こり、その血液が硝子体に流入（硝子体出血）しておこる飛蚊症。
など、飛蚊症というよりも、飛蚊症を引き起こしている原因疾患の治療に使われているようだ。

ヨウレチンの効果は以下の通り。

ヨウレチンは網膜組織の新陳代謝を亢進することが認められています。
網膜組織呼吸の亢進をすることが認められました。
網膜色素上皮の再生を促進すると考えられています。
ヨウ素製剤 | 第一薬品産業株式会社

目に良さそうです。

飛蚊症とは？

目を凝らして見ると、ホコリのような糸くずのようなものが見えます。

昔からあるので、目にホコリがくっつくと見えるのかと思っていましたが、これが飛蚊症と言うヤツらしいです。

実際にホコリや糸くずがくっついているわけではなく、これは網膜に映った幻のホコリなのです。

飛蚊症の原因は、水晶体と網膜の間にある硝子体の混濁です。本来は透明な硝子体ですが、何らかの原因で組織に濁りが生じ、この濁りが影となって網膜に焼きつくのです。

飛蚊症の薬？

飛蚊症にサンコバやヒアレインが処方されることもありますが。

基本的に、飛蚊症に効くことが証明された目薬はない。

自然治癒する可能性もあるので、そのときにサンコバを使っていれば「飛蚊症がサンコバで治った」と思うだろうし、「医者に治してもらった」と感謝するのだろう。