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β遮断薬で特定薬剤管理指導加算を算定できるか?
公開. 更新. 投稿者:不整脈.この記事は約1分42秒で読めます.
9,605 ビュー. カテゴリ:β遮断薬とハイリスク薬
β遮断薬は薬効分類番号212の抗不整脈薬に分類されており、特定薬剤管理指導加算が算定可能である。
しかし算定するには「不整脈に使われた場合」という縛りがあります。
各β遮断薬の適応症は以下のようになっている。
医薬品名 | 一般名 | 適応症 | ||||
高血圧 | 狭心症 | 不整脈 | 慢性心不全 | |||
テノーミン | アテノロール | 〇 | 〇 | 〇 | - | |
メインテート | ビソプロロールフマル酸塩錠 | 0.625㎎ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
2.5㎎/5㎎ | 〇 | 〇 | 〇 | - | ||
セロケン、ロプレソール | メトプロロール酒石酸塩 | 〇 | 〇 | 〇 | - | |
インデラル | プロプラノロール塩酸塩 | 〇 | 〇 | 〇 | - | |
ナディック | ナドロール | 〇 | 〇 | 〇 | - | |
ミケラン | カルテオロール塩酸塩 | 〇 | 〇 | 〇 | - | |
カルビスケン | ピンドロール | 〇 | 〇 | 〇 | - | |
アロチノロール塩酸塩 | アロチノロール塩酸塩 | 〇 | 〇 | 〇 | - | |
アーチスト | カルベジロール | 1.25㎎ | - | - | - | 〇 |
2.5㎎ | - | - | 〇 | 〇 | ||
10㎎ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
20㎎ | 〇 | 〇 | 〇 | - |
不整脈のみに適応のあるβ遮断薬は無いので、患者インタビューにより不整脈であることが確認できなければ特管は算定できません。
また、mg数によって適応の違うβ遮断薬もあります。
アーチスト錠の1.25mgは「虚血性心疾患又は拡張型心筋症に基づく慢性心不全」にしか適応がなく、不整脈には使えません。
メインテート錠の0.625mgも「虚血性心疾患又は拡張型心筋症に基づく慢性心不全」にしか適応がなく、不整脈には使えない。
これらの規格で間違って特定薬剤管理指導加算を算定したら、返戻の対象となります。
β遮断薬では病名の確認は必須です。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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