2024年11月4日更新.2,470記事.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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β遮断薬で特定薬剤管理指導加算を算定できるか?

β遮断薬とハイリスク薬

β遮断薬は薬効分類番号212の抗不整脈薬に分類されており、特定薬剤管理指導加算が算定可能である。
しかし算定するには「不整脈に使われた場合」という縛りがあります。

各β遮断薬の適応症は以下のようになっている。

医薬品名一般名適応症
高血圧狭心症不整脈慢性心不全
テノーミンアテノロール
メインテートビソプロロールフマル酸塩錠0.625㎎
2.5㎎/5㎎
セロケン、ロプレソールメトプロロール酒石酸塩
インデラルプロプラノロール塩酸塩
ナディックナドロール
ミケランカルテオロール塩酸塩
カルビスケンピンドロール
アロチノロール塩酸塩アロチノロール塩酸塩
アーチストカルベジロール1.25㎎
2.5㎎
10㎎
20㎎

不整脈のみに適応のあるβ遮断薬は無いので、患者インタビューにより不整脈であることが確認できなければ特管は算定できません。

また、mg数によって適応の違うβ遮断薬もあります。
アーチスト錠の1.25mgは「虚血性心疾患又は拡張型心筋症に基づく慢性心不全」にしか適応がなく、不整脈には使えません。
メインテート錠の0.625mgも「虚血性心疾患又は拡張型心筋症に基づく慢性心不全」にしか適応がなく、不整脈には使えない。

これらの規格で間違って特定薬剤管理指導加算を算定したら、返戻の対象となります。

β遮断薬では病名の確認は必須です。

薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。

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