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女性にセルニルトン?
公開. 更新. 投稿者:前立腺肥大症/過活動膀胱.この記事は約1分57秒で読めます.
5,786 ビュー. カテゴリ:女性の前立腺
女性にセルニルトンが処方された。
セルニルトンはセルニチンポーレンエキスという植物の花粉を成分とした前立腺疾患の薬である。
セルニルトンの適応症は、
1. 慢性前立腺炎
2. 初期前立腺肥大症による次の諸症状
排尿困難,頻尿,残尿及び残尿感,排尿痛,尿線細小,会陰部不快感
慢性前立腺炎か初期の前立腺肥大症。
前立腺の無い女性には、適応外使用となる。
作用機序としては、抗炎症作用や排尿促進作用など、前立腺の有無に関係なく排尿困難や残尿感に効果がありそうなので、女性にも効くかも知れない。
色々調べていたら、女性にも前立腺と似たような働きのある器官があるようだ。
スキーン腺(スキーンせん、または小前庭腺、傍尿道腺)は、膣の上壁に位置していて、尿道の下流の末端近くにある分泌腺である。スキーン腺は尿道または尿道口付近で分泌液を流出する。スキーン腺の位置は、グレフェンベルグ・スポット(Gスポット)として知られている。スキーン腺は、男性の前立腺に相同である。スケネー腺とも呼ばれる。スキーン腺 – Wikipedia
スキーン腺炎はあるが、スキーン腺肥大症という病気は無い。
いずれにせよ、スキーン腺は前立腺とは違うわけなので、セルニルトンが女性に処方されたら疑義照会。
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