記事
検査値に影響する薬一覧
公開. 更新. 投稿者:服薬指導/薬歴/検査.この記事は約0分19秒で読めます.
7,710 ビュー. カテゴリ:検査値に影響を及ぼす薬
検査値に影響する薬、というのがある。
副作用によるものではなく。
尿検査に影響するものが多いようだ。特に色素系の試験結果に、尿を着色する類の薬が影響を及ぼす。
調べてみる。
医薬品名 | 添付文書の記載 |
---|---|
アザルフィジンEN錠 | 剤投与中の患者において、ALT、AST、CK-MB、GLDH、血中アンモニア、血中チロキシン及び血中グルコース等の測定値がみかけ上増加又は減少することがあるため、これらの検査結果の解釈は慎重に行うこと。サラゾスルファピリジン並びに代謝物5-アミノサリチル酸及びスルファピリジンは、NAD(H)又はNADP(H)を使用した340nm付近の紫外線吸光度測定に干渉する可能性があり、検査方法により検査結果に及ぼす影響が異なることが報告されている。 |
アドナ | 本剤の代謝物により、尿ウロビリノーゲン試験が陽性になることがある。また、だいだい黄色がかった着色尿があらわれることがある。 |
アプルウェイ/カナグル/ジャディアンス/スーグラ/デベルザ/フォシーガ/ルセフィ | 本剤の作用機序により、本剤服用中は尿糖陽性、血清1,5-AG(1,5-アンヒドログルシトール)低値を示す。尿糖、血清1,5-AGの検査結果は、血糖コントロールの参考とはならないので注意すること。 |
アルドメット | 1. 本剤はカテコールアミンと同じ波長の蛍光を発するため、本剤投与中の患者では尿中カテコールアミン濃度の値が高くなり、褐色細胞腫の診断が妨げられることがある。なお、褐色細胞腫患者には、本剤を投与しないことが望ましい。2. アルカリピクリン酸法によるクレアチニン及び燐タングステン酸法による尿酸の測定値に影響を与えることがある。 |
アンコチル | 酵素法によるクレアチニン値の測定ではみかけ上の高値を呈することがあるので注意すること。 |
アンジュ/オーソ/シンフェーズ/トリキュラー/マーベロン | 含有するエチニルエストラジオールの作用による血清蛋白(コルチコイド結合性グロブリン,サイロキシン結合性グロブリン等)の増加により,総コルチゾール,総T3,総T4の上昇がみられることがある.また,これらの遊離型は変化しないとされている.これら検査値の判定に際しては注意すること. |
イーシー・ドパール/スタレボ/ドパコール/ドパストン/ドパゾール/ネオドパストン/ネオドパゾール/マドパー/メネシット | ニトロプルシドナトリウム水和物の検尿テープによる尿検査では、ケトン体反応が偽陽性になる場合がある。 |
イソジン | 酸化反応を利用した潜血試験において、本剤が検体に混入すると偽陽性を示すことがある。 |
インクレミン/テツクール/フェルム/フェロ・グラデュメット/フェロミア | 潜血反応で偽陽性となることがある。 |
エクジェイド | 1. 化学的便潜血検査で、本剤により排泄された鉄により偽陽性を示す可能性がある。2. 本剤投与中に血清鉄及び不飽和鉄結合能の測定値が見かけ上、高値を示す可能性がある。 |
オステラック/ハイペン | ビリルビン試験で偽陽性を示すことがある(尿中に排泄されるフェノール性代謝物による). |
カプトリル/セタプリル | 尿中ケトン(アセトン)が偽陽性を呈することがある。 |
加味帰脾湯/帰脾湯/人参養栄湯 | 本剤の投与により、血中AG (1, 5- アンヒドロ-D-グルシトール) が増加する場合がある。 |
キネダック | 本剤の投与により尿は黄褐色又は赤色を呈するため、ビリルビン及びケトン体の尿定性試験に影響することがある。 |
コディオ/ナトリックス/フルイトラン/ベハイド/エカード/ミコンビ/イルトラ | 甲状腺障害のない患者の血清PBIを低下させることがあるので注意すること。 |
ザンタック | 試験紙法による尿蛋白検査で偽陽性を呈することがあるので、スルホサリチル酸法により検査することが望ましい。 |
シナール | 1. 各種の尿検査で,尿糖の検出を妨害することがある。[アスコルビン酸(ビタミンC)による。]2. 各種の尿試験紙法による尿検査(潜血,ビリルビン,亜硝酸塩)・便潜血反応検査で,偽陰性を呈することがある。[アスコルビン酸(ビタミンC)による。] |
シベノール | 本剤の投与により、ブロムフェノールブルー系試験紙法での尿蛋白検査では偽陽性を呈することがあるので、スルフォサリチル酸法を用いること。 |
ストックリン | カンナビノイド試験 本剤は、カンナビノイドレセプターに結合しないが、本剤投与時に複数の尿カンナビノイド試験で、偽陽性が認められている。 |
炭酸水素ナトリウム | (経口)胃酸分泌試験において,ペンタガストリンやヒスタミンの効果に拮抗するので,検査日の朝は服用しないほうがよい。また,全身及び尿のpH値を変化させるおそれがある。 |
デカドロン/レナデックス | 1. インドメタシン投与中の患者にデキサメタゾン抑制試験を実施すると、試験結果が偽陰性になるとの報告がある。2. 副腎皮質ホルモン剤は、細菌感染症に対するニトロブルー・テトラゾリウム試験に影響を及ぼし、試験結果が偽陰性を示すことがある。 |
トランデート | 1. 本剤投与中の患者では、蛍光法を用いる血中及び尿中カテコールアミン、VMA(Vanillyl mandelic acid)の測定値をみかけ上増加させる可能性があるので、これらの検査は本剤投与前に行うこと(本剤は、アルカリ溶液中にて励起波長334nmで蛍光を発し、その蛍光波長は412nmである)。2. 本剤投与中の患者において、MIBG(metaiodobenzylguanidine)を用いた臨床検査(シンチグラフィー)を実施したところ、MIBGの取り込みが阻害され、臨床検査結果に影響を与えたという報告があるので、本剤投与中の患者においてMIBGを用いた臨床検査を実施する場合には注意すること。 |
ナイキサン | 1. 17-KGSの測定に影響を与えるので、測定に当たっては72時間前までに本剤の投与を打ち切ること。2. 血小板凝集を抑制し、出血時間を延長させることがあるので、出血時間を測定する際には注意すること。 |
ノルモナール | 患者の血清PBIを低下させることがある。しかし、この場合必ずしも甲状腺機能低下を意味しない。 |
ハイシー | 1. 各種の尿糖検査で、尿糖の検出を妨害することがある。2. 各種の尿・便潜血反応検査で、偽陰性を呈することがある。 |
ハイボン/ノイロビタン/ビタノイリン/フラビタン/パンビタン | 尿を黄変させ,臨床検査値に影響を与えることがある. |
バクシダール | チモール混濁反応を用いる検査値に影響を及ぼすことがある(見かけ上の低値)。 |
バクタ/バクトラミン | 1. メトトレキサートと併用した場合,ジヒドロ葉酸還元酵素を用いたメトトレキサート濃度の測定で見かけ上の高値を呈することがあるので注意すること。2. クレアチニン値の測定(ヤッフェ反応等)では,見かけ上の高値を呈することがあるので注意すること。 |
ビーマス | 本剤の投与により尿が黄褐色又は赤色を呈することがある。 |
ヒスロン/プロベラ/プロゲストン | 本剤の投与により、下記の検査値が低値を示す可能性がある。―血清又は尿中ステロイドホルモン(コルチゾール、エストロゲン、プロゲステロン等)―血清又は尿中ゴナドトロピン(黄体形成ホルモン等)―性ホルモン結合グロブリン |
ビブラマイシン | テトラサイクリン系薬剤は蛍光法による尿中カテコールアミン測定に干渉することが知られている。従って、実際よりも臨床検査値上高値を呈することがある。 |
ブレディニン | 尿中ビリルビン試験で偽陽性を示すことがある。 |
プロペシア | 国内で実施した24歳から50歳の男性型脱毛症患者において、血清前立腺特異抗原(PSA)の濃度が約40%低下した。海外臨床試験において、高年齢層の前立腺肥大症患者へのフィナステリド投与により血清PSA濃度が約50%低下した。したがって、本剤投与中の男性型脱毛症患者に対し前立腺癌診断の目的で血清PSA濃度を測定する場合は、2倍した値を目安として評価すること。 |
ベネシッド | 1. ベネディクト試薬による尿糖検査では偽陽性を呈することがある。2. 次の化合物の尿中排泄を抑制することがある。パラアミノ馬尿酸、フェノールスルホンフタレイン、17-ケトステロイド3. スルホブロモフタレインの肝及び腎からの排泄を抑制することがある。 |
ペリアクチン | 薬物スクリーニング検査(尿、血清等)で,三環系抗うつ剤に対する偽陽性を示すことがある。 |
ベンザルコニウム塩化物 | 本剤で消毒したカテーテルで採取した尿は,スルホサリチル酸法による尿蛋白試験で偽陽性を示すことがある。 |
ボンゾール | 本剤は,テストステロン又は血漿蛋白の臨床検査結果に影響を及ぼすおそれがある. |
ポンタール | イクトテストによる尿ビリルビン検査では偽陽性を呈するので、他の検査法を行うこと。 |
リウマトレックス | トリメトプリム(スルファメトキサゾール・トリメトプリム配合剤)を併用した場合、2水素葉酸還元酵素(dihydrofolate reductase:DHFR)を用いたメトトレキサート濃度の測定で見かけ上高値を呈することがあるので注意すること。 |
リマチル | ニトロプルシド反応の原理により尿中ケトン体反応が偽陽性を呈することがある。 |
ロバキシン | 尿中5-ヒドロキシインドール酢酸値及び尿中バニルマンデル酸値を増大させる. |
ワッサーV | 1. 各種の尿検査で、尿糖の検出を妨害することがある(ビタミンCによる)。2. 尿を黄変させ、臨床検査値に影響を与えることがある(ビタミンB2による)。 |
意外とたくさんあった。これ以外にもあるだろう。
尿検査レベルで重要なものは無さそうですけど、記憶にとどめておく。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。