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コレバインは食前じゃなきゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:脂質異常症.この記事は約2分42秒で読めます.
12,829 ビュー. カテゴリ:コレバインの服用時間
コレバインは食前に飲まなきゃダメ?
コレバインは他の薬を吸着することがあるので、基本的に他の薬とは服用時間をずらします。
添付文書の併用注意には限られた薬品名しか書かれていませんが、それ以外にも相互作用を起こす可能性はあります。
添付文書には、
併用薬の作用減弱を起こすおそれがある.本剤投与前1時間若しくは投与後4~6時間以上,又は可能な限り間隔を空けて投与し,併用薬の作用の変化についても慎重に観察すること.
と書かれています。
これはかなり難しい。
ちなみに、コレバインの用法は「朝夕食前」となっていますが、食後投与でも薬効の差はほとんどないとされる。
陰イオン交換樹脂の作用機序
陰イオン交換樹脂は、腸管内で胆汁酸を結合し、そのまま糞便中に排泄されます。
腸管内で胆汁酸と結合して、脂質の吸収阻害とともに小腸での胆汁酸の再吸収(腸肝循環)を抑制し、便中への排泄を促進し、排泄量増大による胆汁酸減少を補償するために、肝臓ではコレステロールから胆汁酸への異化が促進します。
その結果、肝臓のコレステロールプールの減少と、その代償作用として肝臓でのLDL受容体の発現(活性)増強による血中LDLの取り込み亢進が生じ、血中LDL-Cが低下する。
コレスチラミド(クエストラン)、コレスチミド(コレバイン)がある。
クエストランは粉末であり、コレバインは服用錠数が多いため服薬コンプライアンスが悪い。
両剤とも高TG血症には適さない。
冠動脈疾患(CAD)に対する一次予防試験を先駆けて行い、コレステロール仮説を立証した薬剤である。
・肝臓でのコレステロール生合成亢進を伴うことがあり、スタチンとの併用は合理的である
・副作用などの理由でスタチンに忍容性がない患者や、妊婦または妊娠の可能性がある女性において、薬物療法が必要な場合の第一選択薬となり得る
・吸着が指摘されている薬剤の併用時には、服用間隔をあけるなどの服薬指導が必要である
・脂溶性ビタミン(A、D、E、K)、葉酸の吸収阻害が起こる可能性があるため、長期服用の際にはこれらの補給を考慮する
ちなみに陰イオン交換樹脂のことをレジンと呼ぶこともありますがレジンとは樹脂のことです。レジンと言えば、UVレジン(紫外線で固まる樹脂)がアクセサリーにありますね。
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