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万引きの原因は認知症?
公開. 投稿者:認知症.この記事は約2分46秒で読めます.
581 ビュー. カテゴリ:ピック病
認知症には色々な種類があるが、「アルツハイマー型認知症」「脳血管性認知症」「レビー小体型認知症」「前頭側頭型認知症」の4つが「四大認知症」と言われる。
この認知症の中で、「前頭側頭型認知症」は、 大脳の前方に位置する前頭葉や側頭葉の前方に萎縮が見られることで起こる認知症です。
また、前頭側頭型認知症の中で、脳の神経細胞に「ピック球」と呼ばれ球状物が見られるものをピック病と呼ばれますが、前頭側頭型認知症のうち約8割がピック病です。
そのため、ピック病=前頭側頭型認知症というイメージで、今は前頭側頭型認知症と呼ばれることが多い。
前頭側頭型認知症は分類としては、「前頭側頭葉変性症」という病気の中の病型の1つで、前頭側頭葉変性症は難病に指定されています。
このピック病は、物忘れよりも、性格変化やコミュニケーション障害・行動異常といった、社会生活上の支障が目立つのが特徴です。
アルツハイマーで障害されやすいのは記憶をつかさどる海馬。レビー小体はパーキンソン病と同じ黒質。
前頭葉や側頭葉が障害されるとどうなるか?
前頭葉は、言語、意欲、想像力、注意力、判断力、自制力、記憶力などをつかさどり、人格形成や社会性に関与します。前頭葉の働きが低下すると、行動や感情をコントロールすることが困難になります。
側頭葉は、言語・記憶・聴覚などをつかさどる中心的な部位で、障害を受けると言語障害や記憶障害を生じます。
具体的な行動としては、万引きをするなど反社会的な行動をとったり、許可なく他人の家に入るなど非常識な行為をする、ゴミ屋敷、痴漢行為、迷惑行為などなど、高齢者による犯罪は「もしかしたらピック病?」と思うことも少なくありません。40歳以上の万引きの20%はピック病が原因とも言われます。
アルツハイマー病に対して使われるアリセプトやメマリーは、ピック病に対する有効性は認められていない。
難病情報センターの「前頭側頭葉変性症」には、治療法に関して以下のように書かれている。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などの抗うつ薬が行動異常の緩和に有効であるという報告があるが、根本的治療薬はいまだ確立していない。
SSRIが処方されることもある。
アルツハイマーでも、家族に対する暴言や暴力といった行動がみられることもあるが、家の外で反社会的な行動をとられると、ことさら困る。強めの睡眠薬で長めに寝ていてもらいたいという気持ちにもなるだろうか。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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