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熱性痙攣のダイアップは何歳まで続けるといい?
公開. 更新. 投稿者:風邪/インフルエンザ.この記事は約2分19秒で読めます.
4,266 ビュー. カテゴリ:熱性痙攣と年齢
一般的に熱によるひきつけは、だいたい4~5歳ころまで見られるので、特に合併症が無い場合には、小学校に入るころになると、痙攀止めはいらなくなることが多いようです。
まあ、もともと親が心配しなければ、使う必要はありませんが。
熱性けいれんにダイアップを使うのは日本だけ?
ダイアップのような薬を使って熱性けいれんの予防をするのは実は世界中で日本だけです。
予防をしない理由は「熱性けいれんは数分で止まり、大きくなればおこさなくなる。けいれんの回数が多少増えてもそのために脳に障害をおこしたり、てんかんに代わっていく訳でもない」という考えに基づくものです。
うちの近所の小児科のドクターは使いますね。
親の不安を取り除くために。
親のために子供に薬を使うなんておかしいことでしょうけど。
でも、うちの子が痙攣なんて起こしたらきっとパニックになるでしょう。
親にダイアップを使ったほうがいいかも知れません。
インフルエンザ脳症は日本人に多い?
インフルエンザ脳症は日本人に多く、アメリカやヨーロッパではほとんど報告が無いそうです。
熱性痙攣も日本人に多く、体質的特長があるのではないかとみられています。
ダイアップの使い方
熱性けいれんの予防に使うダイアップの使いかた。
添付文書の用法は、
通常、小児にジアゼパムとして1回0.4~0.5mg/kgを1日1~2回、直腸内に挿入する。
なお、症状に応じて適宜増減するが、1日1mg/kgを超えないようにする。
1日1~2回使えます。
重要な基本的注意に、
「熱性けいれんに用いる場合には、発熱時の間歇投与とし、37.5℃の発熱を目安に、すみやかに直腸内に挿入する。」
との記載がある。
アセトアミノフェンなどは38℃くらいから使わせることが多い。
そのため、ダイアップ坐剤はアンヒバ坐剤よりも軽度の発熱時点で早めに使わせる。
痙攣が起こってからでは遅いのです。
アンヒバとダイアップの併用
2種類の坐薬の使用間隔は一般的に30分ほどなので、37.5度でダイアップを使って30分くらいしてアンヒバを使う。
ダイアップのインタビューフォームには、「熱が37.5℃以上の時に使用。熱が続く場合、初回投与から8時間後に2回目を使用」と記載されている。
「熱性けいれんの指導ガイドライン」の中で、「状況判断により3回投与を行っても良いが、3回目は初回投与から24時間経過後とする」との記載がある。
ダイアップ坐剤(0.5mg/kg)直腸単回投与後8時間後に、有効血中濃度の下限である150ng/mLまで下がるため、2回目投与は8時間後に行うことが推奨されるようです。
しかし、1日2回までの用法なので、3回目は初回投与から24時間経過後にしなければならない。
アンヒバの投与間隔は4~6時間以上、なので最低で4時間あければ使用できる。
ダイアップとアンヒバを使って、その4時間後にアンヒバだけ使って、そのまた4時間後にダイアップとアンヒバを使って、その4時間後にアンヒバだけ使って。。。
16時間のうちに、ダイアップ2回、アンヒバ4回使用。
1日はあと8時間ありますが、これくらいの使用量が限度かな。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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ダイアップ使用後はふらつき転倒に注意をするように保護者に説明が必要です