更新日:2017年1月29日.全記事数:3,095件

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プロトピックとステロイドの違いは?


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プロトピックとステロイド

Q.プロトピック軟膏ステロイド外用薬のアトピー性皮膚炎に対する作用の違いは?
A.両薬剤ともアトピー性皮膚炎の病態の遷延・難治化に関わるTh1およびTh2細胞のサイトカイン産生抑制作用を示しますが、T細胞内でのサイトカイン産生抑制の機序が異なります。
また、タクロリムスは長期間使用しても皮膚萎縮や毛細血管拡張が認められないことや、分子量が822.03(タクロリムス水和物として)と大きいため正常皮膚からは吸収されないこともステロイド外用薬と異なる点です。

プロトピックは分子量が大きいので、アトピーでない正常な皮膚からは吸収されず、作用しないとされています。
しかし刺激が強い。
ですが、しばらく使っていると治まります。

ステロイドは皮膚萎縮の副作用があるので、長く使っていると皮膚が段々薄くなってきます。
そして、血管が浮き出て、顔に塗ると赤ら顔に。

もともとアトピーでも赤ら顔になっているのに、ステロイドを塗るとさらに悪化。
なので、顔にはプロトピックが使われることが多い。

アトピー性皮膚炎をはじめとする炎症性皮膚疾患では、リンパ球やマスト細胞、好酸球などの免疫の働きを担う細胞が皮膚組織で活性化して、炎症やかゆみが生じます。
プロトピック軟膏は、これらの免疫担当細胞の活性化を抑えることで、皮膚局所の炎症を和らげる作用を発揮し、国内では2歳以上のアトピー性皮膚炎に使用されています。
アトピー性皮膚炎に対するプロトピック軟膏の効果をステロイド外用剤と比較したところ、16歳以上向けの0.1%軟膏は0.12%吉草酸ベタメタゾン(Ⅲ群、ストロング)と同程度で、2歳以上15歳以下の小児向けの0.03%軟膏は0.1%アルクロメタゾンプロピオン酸エステル(Ⅳ群、マイルド)より優れていました。
アトピー性皮膚炎の治療では、かゆみを和らげることがとても重要ですが、プロトピック軟膏は、ステロイド外用剤ではかゆみのコントロールができずに軽快しなかった皮疹に対して、まずかゆみを和らげたあとに皮疹を軽快させることがしばしば経験されます。
プロトピックを外用した皮膚では、ステロイドを外用した場合と比べて、かゆみのもとになるサブスタンスPという物質が減少しているなど、プロトピックがステロイドとは異なるかゆみを和らげる作用をもっていることがうかがわれます。

プロトピックと刺激感

顔や首にタクロリムスを外用し始めると、成人の約8割、小児の約5割にほてり感やヒリヒリ感、痛みやかゆみなど、ステロイドにはみられない皮膚の刺激感がみられます。
刺激感が強すぎて外用を中止せざるを得ないことも、まれにあります。
タクロリムス外用剤による皮膚の刺激感は、温度差、入浴により増強することがあるので、外用当初は入浴直後に外用せず、少し時間を空けてから外用するよう指導します。
これらの刺激感はほとんどの場合、外用を続けていると皮疹の軽快に伴って2~3日以内に軽減しますので、外用を始める前に十分に説明しておくことが大切です。
また、ただれやひっかき傷があると刺激感が強く現れる可能性があるため、ステロイドを数日外用して、ただれやひっかき傷を一旦軽快させてからタクロリムス軟膏を使用するようにします。

プロトピックをお風呂に入る前に使っちゃダメ?

プロトピック軟膏は使用開始直後から約80%の患者さんで灼熱感、ほてり感、疼痛、掻痒感などの皮膚刺激感が認められています。
この刺激感は通常皮疹の改善とともに減少するので、患者さん自身の判断で使用を中止しないように指導することが大切です。
また、刺激感は入浴時に増強することがあるので、入浴やシャワーの前の使用は避けるように指導することが必要です。

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