更新日:2016年12月10日.全記事数:3,096件.今日の勉強

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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薬情不要、手帳不要、薬袋不要?


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薬情いりません

「薬情も薬袋もいらない。説明もいらないので早くしてくれ。」と言われて困る私です。

どこの薬局にも1人は来るという、「説明書(薬情)いりません」という患者さん。

薬情以外にも、
「おくすり手帳いりません」
「薬袋いりません」
「説明いりません」
「薬剤師いりません」
「薬いりません」

と、色々注文というかクレームをつけてくる患者さんもいる。
ありがたいことです。

薬情、薬袋、お薬手帳などを「いりません」という患者さんの理由として、
「そう言えば安くなるって聞いたから」という理由と、単純に「ゴミになるからいらない」という理由の患者さんがいます。
血圧の薬など、毎回同じ薬を持って行っている患者さんは、確かに不要かも知れません。

2016年4月改定の段階では、これらの情報を不要と言ったところで、必ず安くなるとは限りません。
おくすり手帳に関しては逆に、持参しないほうが高くなります。

薬剤師には投薬時の情報提供義務があり、薬情や薬袋を患者に渡すことで、情報提供義務を果たしているともいえます。
これらの情報を患者に渡さないことができるのか?

アの薬剤情報提供文書により行う薬剤に関する情報提供は、調剤を行った全ての薬剤の情報が一覧できるようなものとする。ただし、調剤した薬剤をやむを得ず複数の薬袋に入れ交付する場合は、薬袋ごとに一覧できる文書とすることができる。なお、薬剤情報提供文書については、処方内容が前回と同様の場合等においては、必ずしも指導の都度、患者に交付する必要はないが、患者の意向等を踏まえた上で交付の必要性を判断し、交付しない患者にあってはその理由を薬剤服用歴の記録に記載する。

前回と同じ薬の時など、必ずしも薬情を交付しなければならないわけではない。
「薬情いりません」といった希望を受けた際には、薬歴にその旨を記載し、交付しないという選択もある。

Q:薬剤服用歴管理指導料に係る業務の中で、調剤した薬剤に関する情報提供は実施したが、患者から「文書による交付は不要」との申し出が合った場合、その他の要件を満たしていれば、薬剤服用歴管理指導料を算定できるか。

A:患者への薬剤情報提供文書の交付は、服薬指導の一環として実施される情報提供の中に含まれている手段の一つである。患者からの特段の申し出があったために、結果として患者に薬剤情報提供文書を交付しなかった場合であっても、患者の医薬品の適正使用が確保されるよう、文書を用いた説明を行うなど調剤した医薬品に関する情報提供が適切に実施されていれば問題ない。

薬情を渡さなかったからといって、薬剤服用歴管理指導料を算定できないことはない。

おくすり手帳いりません

おくすり手帳に関しては、「いりません」と言われれば、高い調剤基本料を算定するだけ。
おくすり手帳の必要性については、十分説明しますが、納得されなければ、必ず交付しなければならないものではない。

薬袋いりません

一番困るケースがこの「薬袋いりません」という患者。
そう言うおばあちゃんに限って、薬を飲み間違えたりするから厄介だ。

薬剤師法第二五条 薬剤師は、販売又は授与の目的で調剤した薬剤の容器又は被包に、処方せんに記載された患者の氏名、用法、用量その他厚生労働省令で定める事項を記載しなければならない。

「法律で決まっているので」と言われれば、しぶしぶ持って帰るかと。

参考サイト:いつもの薬だから薬袋いらない

薬袋の再利用は可能か?

最近は環境問題への関心が高まっており、患者が薬袋は不要であると申し出ることが多いようです。

法令上、薬袋を使用せずに薬剤を交付することは認められませんが、薬袋を再利用することについては、絶対に不可能とまでは言い切れないかもしれません。

ただし、再利用する場合でも、調剤年月日はもちろん、他の記載事項もその都度訂正しなければなりません。

再利用の結果、患者が薬剤を誤って使用することは絶対にあってはなりませんので、取り扱いについては十分検討の上、慎重に対応する必要があるでしょう。いつもの薬だから薬袋いらない

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