更新日:2017年10月10日.全記事数:3,128件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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健康サポート薬局になるメリットは?


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2025年問題と健康サポート薬局

業務命令で健康サポート薬局の研修会を受けてきた。
在宅もやってないのに。

県によっては、厳しい受講要件を設けているところもあるようだ。

 <受講要件>
①健康サポート薬局として、すみやかに届出をする用意がある
②平成28年4月1日現在、薬局薬剤師として4年以上の実務経験がある
(※週あたり20時間以上勤務した期間の通算)
③一般用医薬品、要指導医薬品の取扱いがある
④過去一年間に在宅患者に対する薬学的管理及び指導の実績がある
⑤平日8時間以上、土日のいずれか4時間以上開局している「健康サポート薬局の研修に受講要件!」 | 船井総合研究所 薬局経営ドットコム

まず、根本的に社会的な問題として、少子高齢化がある。
団塊の世代が2025年頃までに後期高齢者(75歳以上)に達する事により、介護・医療費等社会保障費の急増が懸念されるという「2025年問題」がある。

医療費がかかるとともに、人手も不足する。
そのために、地域のつながりが重要となり、医療においては治療よりも予防を重視した役割にシフトチェンジする必要がある。

簡単に言えば、地域の健康をサポートする薬局、それが「健康サポート薬局」である。

かかりつけ薬局と健康サポート薬局

かかりつけ薬局とは?
日本薬剤師会の定義では、「かかりつけ薬局」とは、地域に必要な医薬品等の供給体制を確保し、その施設に従事する「かかりつけ薬剤師」が、患者の使用する医薬品の一元的かつ継続的な薬学管理指導を行っている薬局。

健康サポート薬局とは?
厚生労働省の定義では、健康サポート機能を有する薬局は、かかりつけ薬剤師・薬局の基本的な機能を備えた薬局のうち、地域住民による主体的な健康の維持・増進を積極的に支援する薬局。

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今後の可能性

健康サポート薬局は、2025年までに日常生活圏に最低1つは存在するようにしたい、つまり中学校区で考えると、14,000~15,000軒が当面の目標とされている。
現在、基準調剤加算を算定している薬局が全体の2割強とされており、57000件ほどある薬局のうち11000件くらいが算定している。
おそらくそのうち、基準調剤加算の中に健康サポート薬局が要件として加わるのか、基準調剤加算がなくなって新たな健康サポート薬局加算でもできるのか、といったことが想定される。

プライマリケアと健康サポート薬局

健康サポート薬局の研修をしてきて、健康サポート薬局になるかならないかにかかわらず、今後の薬剤師の方向性が見えてきました。
薬剤師には、セルフメディケーション、プライマリケア的な役割が求められているようです。
薬剤師がプライマリケアを担うというのはとても理想的でそれが主たる薬剤師の業務として認識されれば薬剤師という仕事にもっと誇りを持つことができるでしょう。

2025年問題、長高齢社会に向けて、在宅医療が必要となった高齢者に対してどのようなサポートが出来るのか、介護をする上での薬剤師の役割といったものを重点的に考えていました。「健康サポート薬局」は「介護サポート薬局」なのかな?というイメージでしたが、それだけでは、いずれ人口構造の変化により必要性が薄くなっていく。

この健康サポート薬局は、もっと前の段階、からの医療費抑制を目指す、健康寿命を延ばすための、セルフメディケーションであったり健康情報の提供であったりということも意図したものであるようだ。

健康サポート薬局の要件

2016年10月から申請開始なので、まだ具体的な要件についてはわかっていないこともありますが、

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健康サポート薬局のベースには、かかりつけ薬局がある。

1 かかりつけ薬局の基本的機能
1) かかりつけ薬剤師選択のための業務運営体制
2) 服薬情報の一元的・継続的把握の取組と薬剤服用歴への記載
3) 懇切丁寧な服薬指導及び副作用等のフォローアップ
4) お薬手帳の活用促進
5) かかりつけ薬剤師・薬局の普及促進
6) 24時間相談対応
7) 在宅対応
8) 医療機関に対する疑義照会と服薬情報の提供等
9) 受診勧奨(健康サポート機能 1)(1)と同じ)
10) 医師以外の他職種との連携(健康サポート機能 1)(3)と同じ)

2 健康サポート機能
1) 地域における連携体制の構築
(1) かかりつけ医との連携と受診勧奨
(2) 連携機関の紹介
(3) 地域における連携体制の構築とリストの作成
(4) 連携機関への紹介文書による情報提供
(5) 関連団体等との連携及び協力
2) 常駐する薬剤師の資質
3) 相談窓口の設置
4) 健康サポート薬局である旨の表示
5) 要指導医薬品等,介護用品等の取扱い
6) 一定時間の開店
7) 健康サポートの取組の実施「健康サポート薬局」の基準,表示に係る届出及び公表について – 宮城県公式ウェブサイト

①研修を修了した薬剤師が常駐
これは県によってハードルは異なるが、個人的にはクリア。

②土日も一定時間開局
例えば、土曜だけでも可能ということであれば。。。

③地域住民に対するお薬相談会など
これも、処方せん受付時間外で行う必要がありそう。1年に1回くらいなら。。。

④OTCの供給
OTCについては、48品目は必要で、それぞれ2~3種類は置かないといけないのでは、という話。
結構な種類数であるので、普通の調剤薬局だとここのハードルが高そう。

これ以外にも在宅の実績などが要件に加わりそうですが、②、③は薬剤師の業務時間が伸びて人件費がかかる、OTCも在庫や店舗の改築などのコストがかかる。
今現在健康サポート薬局になったところで、調剤報酬面でのメリットは無い。
研修は受けておくけど、申請はするかどうかわからない、という薬局が多いだろう。

健康サポート薬局

薬局の業務体制や設備について一定の基準(厚生労働省告示)に適合する薬局が、都道府県知事等に届出(H28年10月1日以降)を行うことにより、「健康サポート薬局」である旨の表示ができる制度です。

健康サポート薬局である旨を表示する場合には、基準に適合させることが薬局開設者の遵守事項とされ、健康サポート薬局である旨の表示の有無は、薬局開設許可申請書の記載事項になっています。基準を満たさなくなる場合には変更届が必要です。
また、健康サポート薬局の表示の有無は、薬局機能情報提供制度にて薬局開設者が都道府県知事に報告を行わなければならない事項となっています。

日本薬剤師会ホームページ

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職業:管理薬剤師
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