更新日:2016年2月23日.全記事数:3,079件

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リボトリールは安定剤?


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メジャートランキライザーとマイナートランキライザー

中枢神経系に対する選択的な作用によって、精神機能や行動などに特徴的な変化を起こす薬剤を向精神薬といいます。

向精神薬には狭義のものと広義のものに分類することができ、狭義のものとしてハロペリドールなどの抗精神病薬または神経遮断薬、炭酸リチウムやカルバマゼピンなどの抗躁薬または気分安定薬、イミプラミンなどの抗うつ薬または感情調整薬、ジアゼパムなどの抗不安薬があります。

また広義のものになると、精神刺激薬、催眠鎮静薬、抗てんかん薬、抗パーキンソン病薬、抗酒薬、そして脳機能改善薬が含まれてきます。

一時、抗精神病薬または神経遮断薬を強力精神安定薬(メジャートランキライザー)という名称で緩和精神安定薬(マイナートランキライザー:抗不安薬の同義語)と共に普及しましたが、強力と緩和の強度の差は臨床的にも薬理学的にもほとんど根拠がないことが判明したため、あまり用いられなくなっています。

安定剤とは何か?

狭義の安定剤と言った場合には、抗不安薬を指す場合が多い。

精神安定剤(せいしんあんていざい、Tranquilizer, トランキライザー)は、向精神薬のうち、精神状態を安定させる性質を持つ薬物の総称。精神安定剤 – Wikipedia

抗不安薬はマイナートランキライザー。

ちょっと広げると、メジャートランキライザーまで安定剤と言うことになる。

この医薬品の分類は、日本において抗精神病薬と抗躁薬にしか分類が発達していなかった時代の名残である。一般的に、双極性障害に対する医薬品の分類名は気分安定薬である。抗躁薬 – Wikipedia

で、もっと広げると、抗躁薬や抗てんかん薬まで安定剤に入る。

神経の過剰な興奮を安定させるという意味では、安定剤。

「てんかんの薬」と説明されるのと、「安定剤」と説明されるのとでは大きく違うように思える。

リボトリールはハイリスク薬?

とくにリボトリール、ランドセンはベンゾジアゼピン系の抗てんかん薬で、適応は、
「小型(運動)発作[ミオクロニー発作、失立(無動)発作、点頭てんかん(幼児けい縮発作、BNSけいれん等)]、精神運動発作、自律神経発作」
と、てんかんの適応しかありませんが、基本構造はベンゾジアゼピン系なので、抗不安薬に多くみられる薬と類似した構造なわけで。
私的には、ベンゾジアゼピン系抗不安薬として捉えてる。

保険請求上、リボトリールをレセプト病名「てんかん」で処方した場合に、リーマスとの併用で不都合が生じる。
リーマスとリボトリール|kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)
リーマスはてんかんに禁忌です。
患者がてんかんではない、と確認していても、リボトリールが処方されている限りは注意が必要。

ちなみに、患者がてんかんではない場合、リボトリールの処方に対してハイリスク薬の加算は算定できない。

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