2024年4月19日更新.2,754記事.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

アレグラ錠30mgは小児用?

【PR】

アレグラの適応と年齢

アレグラ錠には30mgと60mgがあります。

もともと60mgしか販売されていませんでしたが、小児用に30mgも販売されました。
こういう薬には「アレグラ錠30mg小児用」という名称を付けてもらいたいものですが。

アレグラ錠の用法用量は、

通常、成人にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口投与する。
通常、7歳以上12歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mgを1日2回、12歳以上の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口投与する。
なお、症状により適宜増減する。

となっており、12歳以上であれば60mg錠が処方されるわけで、7歳から11歳という5年間の小児にのみ30㎎錠が処方されることとなる。
あまり処方をみかけることはない。

ただし、適宜増減という文言が入っているので、小児に60mg、成人に30mgが保険請求上どの程度認められるのかについては定かではない。

また、アレグラにはアレグラドライシロップ5%という製剤もありますが、これは6ヶ月以上からの適応が認められており、成人にも適応を有する。
ドライシロップと聞くと、小児向けのイメージですが、成人でも使える。

アレグラドライシロップ5%の包装は0.3g包と0.6g包しかありませんが、用法は、

〈成人〉
通常、成人にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mg(ドライシロップとして1.2g)を1日2回、用時懸濁して経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
〈小児〉
通常、12歳以上の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mg(ドライシロップとして1.2g)、7歳以上12歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mg(ドライシロップとして0.6g)を1日2回、用時懸濁して経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
通常、2歳以上7歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mg(ドライシロップとして0.6g)、6ヵ月以上2歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回15mg(ドライシロップとして0.3g)を1日2回、用時懸濁して経口投与する。

となっており、
成人:1回60mg=1.2g(0.6g×2包)
7歳以上12歳未満:1回30mg=0.6g(0.6g×1包)
2歳以上7歳未満:1回30mg=0.6g(0.6g×1包)
6ヵ月以上2歳未満:1回15mg=0.3g(0.3g×1包)
と2つの包装で幅広い年代に使えるようになっている。

【PR】
薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、【PR】薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。

【PR】

コメント

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


カテゴリ

本の紹介

yakuzaic
yakuzaic/著
2023年09月14日発売

プロフィール

yakuzaic
名前:yakuzaic
職業:薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
生息地:雪国
座右の銘:習うより慣れろ。学ぶより真似ろ。
SNS:X(旧ツイッター)
プライバシーポリシー
にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

最新の記事


人気の記事

検索

【PR】