更新日:2015年11月3日.全記事数:3,190件.

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週1回のDPP4阻害薬にニーズはあるのか?


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持続性選択的DPP-4阻害剤ザファテック

週一回投与型のDPP4阻害薬が承認されたそうです。

ザファテック。
一般名はトレラグリプチンコハク酸塩。
武田の製品ですが、ネシーナ(アログリプチン)を持続型にしたというわけではないようです。

ビスホスホネートの週1回製剤のように、用量増やせば1週間効くというメカニズムではなく、成分の半減期の長さが週1回という飲み方を可能にしているとのこと。
ネシーナの半減期が17.1±2.0時間。
ザファテックの半減期がT1/2(0-72)(h)という記載とT1/2(0-168)(h)という記載に分けられておりよくわかりませんが、54.3時間ということらしい。
1週間効果が持続するにしては短い半減期。

ザファテックの用法は、
「通常、成人にはトレラグリプチンとして100mgを1週間に1回経口投与する。」
特に食事は関係なく服用できる。

正直他のDPP4阻害薬と比べて画期的とは思えず、併用薬が無い、あるいは少ない患者であればコンプライアンス的なメリットも考えられるが、複数の薬を併用している患者ではネシーナから変更する必要性は無く、武田もネシーナの後継品とは考えていないようだ。

治療初期に「飲んでみたら?」程度の導入としては使えるのかも知れないけれど、「毎日薬を飲む」ということが日々の生活習慣の改善という意識づけにもなると思うので、糖尿病領域での週1回製剤は定着しないという個人的な予感。

ザファテックを飲み忘れたら?

持続性選択的DPP-4阻害剤なんてそんなにポンポン出ないだろうと思っていたら、出てきました。
MSDからマリゼブ(オマリグリプチン)という薬が。

未だザファテックの処方を見ることは無いので、このマリゼブもお目にかかるのはいつの日かと思いますが。

週1回服用といったイレギュラーな用法の薬で気になるのは、飲み忘れたときの対応。
ザファテックは、「本剤の服用を忘れた場合は、気づいた時点で決められた用量のみを服用し、その後はあらかじめ定められた曜日に服用すること。」
マリゼブは、「本剤の服用を忘れた場合は、気づいた時点で1回分を服用し、その後はあらかじめ定められた曜日に服用すること。ただし、同日中に2回分を服用しないこと。」

ビスホスホネートの週1回製剤と同様、同一日でなければ、連日であっても服用は可能ということらしい。

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コメント

  1. 初めまして、書き込み失礼します。
    病院薬剤師をしているものです。

    ザファテックの半減期についてですが、何時間まで測定するかによって半減期が変わるというメーカー回答でした。そして、添付文書には記載されてませんがネシーナも同様の薬物動態をたどるそうです。
    ザファテックのIC50はネシーナのIC50よりもかなり低くなっており、より低濃度でも(ネシーナの1/10程度でも)効果があらわれるということみたいです。

    PMDAのHP(添付文書検索ページ)で承認時審査資料が確認でき、そちらに明記されております。

    やり方は少々違いますが、つまるところ治療域よりかなり高用量投与して1週間持たせるという点ではビスホスホネートに類似しているかもしれません。
    (治療域下限に達するまでの半減期、という意味で言えば確かに伸びているので、そのような表現も間違いではないかもしれません。どのみち他メーカーが真似をするのは難しい製剤ですね。)

    正直言い方の違いだけで重箱の隅をつつくような事かもしれません。
    長々と乱文失礼いたしました。

    たかおん:2015/7/15

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