更新日:2015年10月22日.全記事数:3,087件

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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術後の桂枝茯苓丸?


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術後のお血

「お血」と言うと、血の道症のような婦人科疾患を連想しますが、「鬱血や血行障害など、血の流れの滞り、またはそれによって起きる様々な症状や疾病を指す言葉」です。

駆お血薬と呼ばれる薬は、婦人科系疾患に使われることが多いですが、他の病気にも使われる。

術後に桂枝茯苓丸が数日処方されることがあります。

伝統的な漢方方剤には、こういった新規の打撲や、なかなか治らない古傷、現代では手術痕などを癒すものがいくつかあります。こういった漢方方剤は古来より、戦争に行って落馬したり、剣で切られたり、女性であれば難産だったりの後の癒しに使われてきました。こういう状態が、いわゆる瘀血(おけつ)ができているという事になります。傷を加速的に癒す。 手術痕、打撲、古傷  通導散、桂枝茯苓丸、桃核承気湯 – けい先生のつぼにくる話

手術後は血の流れが滞っている「お血」の状態なので、駆お血剤が効果的ということになる。
西洋薬の血流改善薬、血液サラサラ系の薬だと出血リスクのほうが高いかな。

駆お血剤というと、桂枝茯苓丸、桃核承気湯、通導散など。
それぞれ適応症は、
桂枝茯苓丸:子宮並びにその付属器の炎症、子宮内膜炎、月経不順、月経困難、帯下、更年期障害(頭痛、めまい、のぼせ、肩こり等)、冷え症、腹膜炎、打撲症、痔疾患、睾丸炎
桃核承気湯:月経不順、月経困難症、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)
通導散:月経不順、月経痛、更年期障害、腰痛、便秘、打ち身(打撲)、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)

婦人科系の疾患名が多いですが、桂枝茯苓丸や通導散には「打撲」という適応症もあり、ケガにも使えそう。
桂枝茯苓丸には「腹膜炎」という適応症もあり、やっぱり術後には桂枝茯苓丸かな、と思った。

おしまい。

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