2019年3月19日更新.3,395記事.5,972,840文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ハルンケアとユリナールの使い分けは?

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ハルンケアは前立腺肥大症に効く?

ハルンケアは漢方薬の八味地黄丸が成分です。

効能効果は、

体力の低下,下半身の衰え,手足の冷えを伴う次の症状の緩和:軽い尿もれ,頻尿(小便の回数が多い),残尿感,尿が出渋る

となっている。

ハルナールに名前が似ているので、前立腺肥大症に効きそうなイメージ。

「八味地黄丸」の効能は「尿量減少、多尿、排尿困難、頻尿」などの排尿異常に関するものです。したがって、直接的な効果ではありませんが、前立腺肥大症に随伴する尿量減少や頻尿など排尿異常の改善という目的で使用することはあります。「八味地黄丸」は前立腺肥大症に効果はありますか | お客様相談室 | クラシエ

ちなみに、医療用ツムラの八味地黄丸の効能効果は、

疲労、倦怠感著しく、尿利減少または頻数、口渇し、手足に交互的に冷感と熱感のあるものの次の諸症

腎炎、糖尿病、陰萎、坐骨神経痛、腰痛、脚気、膀胱カタル、前立腺肥大、高血圧

医療用の効能効果には、尿漏れ、頻尿といった効能効果は謳われていない。

ハルンケアの効能効果をみると、前立腺肥大にも使えるし、過活動膀胱にも使えるし、男性でも女性でも使えるような感じ。

結局同じ薬なんだから、効き方に違いは無いでしょうけど。

八味地黄丸と清心蓮子飲の違いは?

「おしっこの悩みに」というパッケージで、ユリナールというOTCもある。

効能効果は、

体力中等度以下で、胃腸が弱く、全身倦怠感があり、口や舌が乾き、尿が出しぶるものの次の諸症:
頻尿、残尿感、排尿痛、排尿困難、尿のにごり、こしけ(おりもの)

症状としてはハルンケアと同じような目的で使われる。

八味地黄丸の構成生薬は「ジオウ、サンシュユ、サンヤク、タクシャ、ブクリョウ、ボタンピ、ケイヒ、ブシ末」
清心蓮子飲の構成生薬は「バクモンドウ、ブクリョウ、レンニク、オウゴン、シャゼンシ、ニンジン、オウギ、ジコッピ、カンゾウ」
ブクリョウだけが共通成分。

地黄の入っている八味地黄丸は胃もたれなどの消化器系副作用を起こしやすいので、胃腸の丈夫な人が適応となる。
清心蓮子飲は神経性の頻尿に使われることが多いようで、胃腸の弱い人はこちらを勧めたほうがよい。

尿漏れの原因

日中の頻尿は、加齢による膀胱の機能低下や、ストレスなどによる過活動膀胱であることが多い。こうした症状が長く続くようなら、受診を促す。
また、「就寝中に何度もトイレに行く」という夜間の頻尿では、心不全、慢性腎不全、前立腺肥大などの初期症状の恐れもあり、同様に受診を勧める。
頻尿や残尿感だけでなく、排尿時や排尿後の痛みは、細菌性膀胱炎の恐れがあるので、受診するよう伝える。

頻尿を訴える患者では、尿漏れ(失禁)も見られることが多い。
失禁には主に切迫性尿失禁、腹圧性尿失禁、溢流性尿失禁に分けられる。

切迫性尿失禁

膀胱の容量は約350〜450mLで、その半分程度で尿意を感じ、約250mLを超えるとトイレに行きたいと感じるようになるといわれる。
切迫性尿失禁は、それよりも少ない量しか膀胱にたまっていないのに、尿意を感じ、トイレに行くのが間に合わないという状態だ。軽い症状であればOTC薬の適応ではあるが、1週間(漢方製剤の倍は1か月間)服用しても改善しない場合は、泌尿器科への受診を勧める。

健常人の1日の尿量は約1.2~1.5Lであるが、1日当たりの尿量が以前より極端に少ない乏尿の場合は、前立腺肥大や腎不全などが考えられる。
逆に3L程度と極端に多い場合は、糖尿病や高カルシウム血症、低カリウム血症、慢性腎盂腎炎による尿崩症の可能性もあるので受診を促す。

腹圧性尿失禁

腹圧性尿失禁は、くしゃみをしたり、重いものを持つと尿漏れしてしまう状態で、女性に多く見られる。
原因として、女性は尿道が男性と比べて短いだけでなく、加齢や出産などで尿道括約筋や骨盤底筋群が弱くなることがある。そのほか、便秘や冷えなどにも起因する。
腹圧性尿失禁が軽度な場合は、膣や肛門を意識して締めたり緩めたりするなどの骨盤底筋の運動を、数か月行うことで改善が見られることがある。

溢流性尿失禁

溢流性尿失禁は、前立腺肥大や前立腺癌、尿道狭窄などにより排尿障害が起こり、尿が膀胱から漏れ出す状態である。失禁に至らない軽度の段階では、最後まで排尿できない残尿感から排尿回数が増えて頻尿の状態にとなる。特徴としては、排尿にかかる時間が長かったり、1回の尿量が少なかったり、排尿後にも漏れ出しているような状態からもわかる。

参考書籍:日経DI2012.11

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夕食摂取後すぐ就寝 避けるべき睡眠薬は?

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薬剤師

「夕食を摂る時間が遅く食後すぐに就寝する患者」に対して、使用を避けるべき睡眠薬は下記のうちどれか。
A. サイレース(一般名:フルニトラゼパム)
B. ドラール(一般名:クアゼパム)
C. ベンザリン(一般名:ニトラゼパム)
D. ダルメート(一般名:フルラゼパム)
E. ユーロジン(一般名:エスタゾラム)

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生息地:雪国
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