更新日:2015年10月22日.全記事数:3,124件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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結膜下出血にヒアレイン?


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結膜下出血

白目が突然真っ赤になっていたらびっくりします。
目の充血ではなくて、目の血管が破れて出血すると「結膜下出血」といって、白目が赤くなります。

結膜下出血によって赤くなった部分は、出血さえ止まれば、いずれ(1週間~12週間程度)消滅するので、結膜下出血自体は、特に治療を必要としません。

充血
眼が血走る等、細かい血管が拡張した状態をいい、血管が浮き出てきます。
血管収縮剤を使うと充血の場合は赤みが少なくなります。

出血
血管が破れて血液が出たもので、白目が血液でべったりと真っ赤に染まってしまう為、血管は見えません。
充血とは違い、赤い線が増えるのではなく、白目全体が赤く染まったように見えます。
出血自体は、軽度であれば10日前後で自然吸収され白目に戻るため、治療の必要はありません。また、出血が止まっても赤目が 広範囲で長引く場合は、吸収促進のために血栓溶解剤などを結膜下注射することもあります。結膜下出血について — ECP Medical Book —

目の充血には血管収縮剤の入った目薬で充血を抑えることはできますが、出血してしまったら、ロートリセとか使っても瞳はキレイになりません。

ほっとくしかない。

とか思ってたら、

結膜は強膜の上にピーンと張るのではなく、緩く余裕をもって覆っています。眼球が自由かつ滑らかに動き回るためには結膜と強膜のこの「緩く余裕をもっている」構造的な関係性が重要なのですが、逆にそれが故に結膜が引っ掛かったりして結膜に対する牽引力が過度に強まる場合があります。この事こそが、原因不明(=明らかな誘因のない)な結膜下出血の「真の原因」なのではないか?と考えることは決して不自然な事では無いはずです。(あくまでも想像の域をでませんが…)治療については「特に必要なし」との見解が一般的なようです。しかし、結膜が引っ張られて出血がおこっていると考えるのであれば、結膜と眼瞼の摩擦を減ずるような処置が再発予防や治癒促進のために効果的と考えられます。こうしたアイデアに基づき、当院では結膜下出血の治療にドライアイの治療薬を処方しています。人工涙液のソフトサンティアやヒアルロン酸製剤のティアバランス、涙液分泌促進効果のあるジクアスなども処方します。さらに出血の程度が強い場合には、血管収縮作用のある塩酸ナファゾリンを含有する点眼薬(基本的には充血に対しての治療薬ですが、出血の治癒促進にも若干の効果があるようです)、また毛細血管強化作用のある内服薬(=術後の出血予防や眼底出血の予防に用いられるお薬=アドナという内服薬ですが、繰り返し再発する結膜下出血に対しては一定の効果があるようです。ただし予防的治療ですので長期にわたる継続処方が必要となります。)を処方する場合もあります。僕の考えでは、一般に原因不明とされる結膜下出血では「結膜に対する機械的な刺激」が原因のことが多いと思ってます。ということは眼球が乾燥状態にあって摩擦が強くなっていると考えられ、ということは一時的に眼が涙液の少ないドライアイ状態になっていると考えられます。では一時的なドライアイ状態になる場合というのはどんな状況でしょうか?これは「交感神経の優位な状態」と言い換えることができます。つまり「原因不明の結膜下出血を起こした状況」=「交感神経の優位な状況」=「睡眠不足なども含み肉体的・精神的ストレスや疲労の蓄積した状況」と解釈できます。やや三段論法的コジツケではありますが、結局「原因不明の結膜下出血の原因」=「疲労とストレス」と要約できるのです。

こういう理屈で、ヒアレインとかまあどうでもいい目薬を処方することはあるようで。

眼科に来たら、何かしら薬を出さないと、ヤブ医者扱いされるからな。

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