2018年4月7日土曜更新.3,289記事.5,378,270文字.

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SSRIとベンゾジアゼピン併用の目的は?

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SSRIとベンゾジアゼピン

抗うつ薬にベンゾジアゼピン系抗不安薬(不安の適応を取得していないクロナゼパムも含む)を併用することは、三環系抗うつ薬の時代には当たり前のように行われていた。

SSRIは、抗うつ効果以外にも優れた抗不安効果を有しており、種々の不安障害の治療薬としても用いられている。
SSRIの抗不安効果はベンゾジアゼピン系薬剤のそれとは異なり、慢性の不安に対して有効であるが、速効性に欠ける。
したがって、不安障害に対してSSRIを用いる場合は、SSRIの抗不安効果が発現するまでの間、補助薬として頓服薬の形でベンゾジアゼピン系薬剤を用いることが推奨されている。

しかし実際には、SSRI投与開始とともに十分量のベンゾジアゼピン系薬剤を定期的に服用させる形の処方が多く見受けられる。
これは、わが国特有の慣例的な使用法の名残と思われるが、SSRIを中心とした抗うつ薬による中枢刺激症状、特に投与初期や増量時にみられやすいアクティベーション・シンドロームの予防を意識した場合もある。

実際にベンゾジアゼピン系薬剤によりアクティベーション・シンドロームが改善されることもあるが、アクティベーション・シンドロームの最大の予防法は、抗うつ薬の低用量からの開始と急速増量を避けることにある。
また、アクティベーション・シンドローム出現時の対処法の原則は、原因薬剤の減量あるいは中止である。

ベンゾジアゼピン系薬剤はその依存形成の問題から、海外では処方に対する厳しい制約が設けられており、漫然とした長期投与が許されている国は日本以外では珍しい。
ベンゾジアゼピン系薬剤の使用は、やはり可能な限り最低限にとどめるべきであると考える。
やむを得ずSSRIにベンゾジアゼピン系薬剤を十分量併用する場合は、チトクロムP450代謝において相互作用のないロラゼパム(ワイパックス)などの併用が好ましいであろう。

抗うつ薬と抗不安薬

うつ状態、うつ病では抗うつ薬以外の薬剤も多く使用されます。
抗うつ薬の効果の発現には2~3週間かかることから、その間の不眠や不安、焦燥感の緩和に抗不安薬を併用します。
また、気分安定薬や抗精神病薬を併用することもあります。
抗うつ効果をもつ抗不安薬もありますが、単独ではうつ病に対する効果はないといわれています。

SSRI

SSRIは、選択的にセロトニン再取り込みだけを阻害し、治療領域が広く、現在は第一選択薬となっています。

その効果は三環系抗うつ薬を上回らず、重症例には適さず、単極性のうつ病性障害、アルツハイマーに伴ううつ、パニック障害や強迫神経症、摂食障害に有効です。

SSRIはうつ病以外にも、衝動制御障害、外傷後ストレス障害、境界性人格障害、摂食障害を含めた他の障害にも広く用いられています。

セロトニンの再取り込みを選択的に阻害し、脳内の他の神経伝達物質の受容体に対する作用がなく、三環系、四環系に比べて抗コリン作用、体重増加、鎮静などの副作用が少ないといわれています。

選択的にセロトニンに働く。 抗コリン、抗α1作用弱い。

意欲にあまり効かず。

マイルドな抗うつ効果。

過量服薬しても比較的安全で、かつ治療領域が広いことから第一選択薬として用いられるが、その効果は三環系抗うつ薬を上回らず、重症例には適さない。

強迫性障害、社会不安障害(対人恐怖症)、パニック障害、過食症、認知症に伴ううつ状態などにも効果的とされている。

一部の薬は催眠効果に優れる。 CYPを阻害するため相互作用に注意。 心毒性がなく過量服用しても致死的とならないが、薬物代謝酵素阻害作用があるため、併用の際は注意する。

若年層には慎重投与。

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