更新日:2015年10月22日.全記事数:3,190件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

痛みは薬で取り除ける?


スポンサーリンク

心の痛み

スピリチュアルペインとは、生命を脅かす疾患に侵されたときに感じる「Why me(なぜ私が)?」という心の叫びである。

こんな状態で生きている意味はあるのか、私は何のために生きているのか、なぜこんな苦しみが私に与えられたのか。

このような、生と死に対する苦悩や心の痛みが、スピリチュアルペインと呼ばれる。

トータルペイン

現代医学では鎮痛薬や麻酔薬の発達により、癌性疼痛のような具体的な痛みは、ほぼ取り去ることができる。
特集 癌と痛み アレディア ノバルティス ファーマ株式会社

「トータルペイン」とは,イギリス近代ホスピスの創始者であるシシリー・ソンダースが,末期癌の患者さんとかかわった経験から提唱した概念で,患者さんの痛みには,身体的苦痛・精神的苦痛・社会的苦痛・霊的苦痛といった4つの要素が深くかかわりあっていることを示した言葉です。

精神的な痛み:不安、孤独感、苛立ち、恐れ、鬱状態、怒り
身体的な痛み:痛み以外の身体症状、日常生活の動作の支障、治療の副作用
社会的な痛み:仕事上の問題、経済的な問題、家族内の問題、人間関係
スピリチュアルペイン:死の恐怖、人生の意味への問い、価値体系の変化、神の存在への追求、苦しみの意味

痛みと言うと、身体的な痛みがまず浮かびます。

心が痛い、とはよく聞きますが、治療が必要とまではなかなか思えない。

しかし、死が直前に迫った癌患者の心の痛みはわかります。

取り除けるものなら取り除いてあげたい。

抑うつ状態に陥るのも無理はない。

①見守る姿勢
②寄り添う姿勢

が大切。

心の痛みを取り除けるような薬剤師になれればいいな。

自分には無理かな。

身体的な痛み

癌患者は痛みをはじめとして全身倦怠感や食欲不振、便秘、不眠、口渇、呼吸困難、吐き気や嘔吐などの身体症状に悩み苦しみます。

これら身体的な痛みは人間としての尊厳を損なうばかりでなく、周囲の人とのかかわりを困難にします。

したがって、身体的な苦痛の緩和が大切です。

身体的な痛みは最も患者を苦しませるためペインコントロールとしてのオピオイドなどによる薬物療法が重要になります。

精神的な痛み

心は痛みと密接に関連しています。

癌患者の持つ不安や苛立ちや孤独感、恐れやうつ状態や怒りなどが痛みを増強させることになります。

また、病状が進むと地位や自己などの損失体験を重ねることになり精神的な苦痛が増大します。

精神的な苦痛を軽減するために、良眠、心の平安や十分なコミュニケーションが必要と考えられます。

精神的な苦痛のケアの基本は、患者の訴えに耳を傾ける(傾聴)という行為、すなわち患者の心に寄り添うことです。

社会的な痛み

仕事上の問題や家庭内の問題、人間関係ががん患者を悩ませることがあります。

また、入院に伴う経済的な問題なども痛みの原因になります。

病気が慢性化し闘病生活が長期に至る場合には、どこで過ごすか、看病はどうなるのか、など社会的な痛みが複雑化します。

家族の間では葬儀や遺産相続などが問題となり痛みが生じることもあります。

癌患者や家族を含めた、これらの社会的な痛みに対する援助が必要になります。

スピリチュアルペイン

スピリチュアルペインには多くの定義がありますが、一般的には霊的な苦痛といわれています。

実在的苦痛あるいは自己存在への苦痛とも表現されています。

スピリチュアルペインとしては、①「何のために生きているのか」という生きる意味への問い、②「苦しみに意味があるのか」という人生の苦難への問い、③「いままでの行いが悪かった」などの罪責感、④「本当に神は存在するのか」という神の存在への追求、⑤希望についての問い、⑥真の愛を求める痛み、などが挙げられます。

スピリチュアルペインの表現

人生の意味への問い:何のために生きるのか?
価値体系の変化:本当に価値のあるものは何か?
苦難への問い:苦しみに意味があるのか?
罪責感:今までの行いが悪かった ばちがあたった
神の存在への探求:本当に神は存在するのか?
死後の問題:死んだあとどうなるのか?
不公平感:なぜ私が?
無価値感:家族や他人の負担になりたくない
絶望感:そんなことをしても意味がない
孤独感:誰も私のことを本当にはわかってくれない
脆弱感:私はだめな人間である
遺棄感:神様も救ってくれない
刑罰感:正しく人生を送ってきたのに
困惑感:もし神がいるのならば、なぜ苦しみが存在するのか
無意味感:私の人生は無駄だった

天国など無い

「天国も死後の世界もない」、英物理学者ホーキング氏が断言 (ロイター) – Yahoo!ニュース

 [ロンドン 16日 ロイター] 「車椅子の物理学者」として知られる英国の物理学者スティーブン・ホーキング博士(69)は、天国とは闇を恐れる人のおとぎ話にすぎないとし、死後の世界があるとの考えを否定した。16日付の英紙ガーディアンに掲載されたインタビューで述べた。
 ホーキング博士は「(人間の)脳について、部品が壊れた際に機能を止めるコンピューターと見なしている」とし、「壊れたコンピューターにとって天国も死後の世界もない。それらは闇を恐れる人のおとぎ話だ」と述べた。
 博士は21歳の時に筋萎縮性側索硬化症(ALS)という進行性の神経疾患と診断され、余命数年とされた。「自分は過去49年間にわたって若くして死ぬという可能性と共生してきた。死を恐れてはいないが、死に急いでもいない。まだまだやりたいことがある」と語った。
 また、人々はどのように生きるべきかとの問いに対し「自らの行動の価値を最大化するため努力すべき」と答えた。
 1988年の著書「ホーキング、宇宙を語る」で世界中に広く知らるようになった博士は、2010年の著書「The Grand Design(原題)」では宇宙の創造に神の力は必要ないとの主張を展開し、宗教界から批判を浴びている。

うすうす気づいてましたが、やはりそうですか。

というか、死んでもいない人間に死後の世界のことがわかってたまるか。

天国はあります。

丹波哲郎が言っていました。

わが母校、東京薬科大学の創立者、丹波敬三の孫です。

嘘なわけがない。

ホーキングは嘘つきだ。

ALSっていうのも嘘だ、50年も生きられるわけがない。

がん疼痛

痛みとは、実際に何らかの組織損傷が起こった時、あるいは組織損傷が起こりそうな時、あるいはそのような損傷の際に表現されるような、不快な感覚体験および情動体験と定義されている。

がん患者にみられる痛みには、がんによるもの、がん治療によるもの、がん・がん治療と直接関連のないものがある。

研究により異なるが、35~96%のがん患者に痛みが生じ、85~93%はがんによるもの、17~21%が治療に伴うものであり、1/3以上の患者が、複数の原因による痛みを感じるという報告がある。

がんに伴う痛みには、多面的な側面(身体的・社会的・精神的・スピリチュアル)があり、それぞれに対応することにより、がん疼痛のみならず苦痛全般を和らげ、よりよいQOLの提供につながると考えられる。

薬物療法に関しては、WHO方式がん疼痛治療法がもっとも有名で、今後も重要な指針となるが、近年、他団体からもガイドラインが作成されている。

スポンサーリンク

関連する記事

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

IMG_0670
名前:yakuzaic
職業:管理薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
勤務地:さくらんぼ県
好きな言葉:「三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう」「時間は有限、努力は無限」
follow us in feedly

人気の記事

最新の記事

資料

検索

スポンサーリンク

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ