更新日:2015年10月22日.全記事数:3,169件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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SU剤は長く飲んでると効かなくなる?


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SU剤の二次無効

SU剤の効果が、飲み始めた頃に比べ、長期に飲み続けていると、効果が薄れてきたり効かなくなってくることがあります。

この現象を、SU剤の二次無効といいます。

初めから効かないのが、一次無効。だんだん効かなくなってくるのが、二次無効。

こうなったらインスリン注射に移行するしか無くなる。

二次無効はSU剤に限らない?

糖尿病に使われるSU剤は、使っているうちにだんだん効かなくなってきます。

これをSU剤の二次無効と言います。

しかし、この現象はSU剤に限らないとも。

メルビンなどのビグアナイド系でも、「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン」には、経年的に薬剤の変更や併用が必要になることが示されています。

二次無効という現象は、血糖管理が不十分な場合に、高血糖により膵β細胞がアポトーシスを起こすという現象をみているに過ぎない可能性がある、という話。

一次無効と二次無効

経口血糖降下薬であるスルホニルウレア剤(SU剤)の効果がはじめから得られない場合を一次無効、開始当初は効果があったにもかかわらず、継続使用により血糖コントロールが不良となり、効果が得られなくなる場合を二次無効という。

SU剤の二次無効の原因としては、食事療法や運動慮法の乱れ、コンプライアンスの低下、感染症などによるインスリン抵抗性の増大などが挙げられている。

さらに、このような明らかな原因がないにもかかわらず、二次無効となる場合があり、これにはインスリン分泌能の低下が関与している可能性などが考えられている。

参考書籍:調剤と情報2008.6

SU剤は最終兵器?

インクレチン関連薬とかSGLT2阻害薬なども出てきて、糖尿病の第一選択薬は何にすればいいんだという現状ですが。

SU剤は膵β細胞に作用し、インスリン分泌を促進して血糖を低下させます。

SU剤は安価で繁用されている薬剤ですが、早い段階から使用すると、SU剤を中心とした治療を継続するしかなくなり、やがて投与量が増え、膵β細胞が疲弊し、インスリンが枯渇してしまいます。

最初からSU剤を使うのは問題であり、まずはSU剤以外の薬剤を使用し、効果が得られない場合にSU剤を使用するのが適正な使い方です。

SU剤

SU類は膵β細胞にあるSU受容体と結合し、ATP感受性Kチャネルを閉鎖して、β細胞膜の脱分極を来たし、電位依存性Caチャネルより細胞外カルシウムが流入してインスリンの分泌を起こす。

したがってSU類が適応となるのは内因性インスリン分泌能が残っている症例であり、対象となる症例は食事療法と運動療法を十分に行ってもコントロールが得られない非肥満2型糖尿病である。

1型糖尿病や膵疾患に伴う糖尿病などではSU類は無効である。

現在SU類には第一世代から第三世代まで8種類の薬剤があり、効力、作用時間、血糖低下作用以外の作用などに違いがある。

現在用いられているSU類は第二世代と第三世代の薬物で、第一世代の薬物はほとんど用いられていない。

グリベンクラミドはSU類の中でもっとも強力で、長時間作用するので1日に1~2回の投与でよく、現在、広く使用されている。

グリクラジドは血糖低下作用以外に抗酸化作用や血小板機能亢進を抑える作用があり、糖尿病の血管病変への効果が期待される。

第三世代のSU類であるグリメピリドはSU受容体との結合解離速度、結合親和性が今までのSU類と異なり、インスリン分泌促進作用は弱い。

しかし血糖低下作用はグリベンクラミドとほぼ同等で、そのため本薬剤は膵外作用として、インスリン抵抗性改善作用を合わせもつと考えられる。

SU剤の作用機序

K+チャネル閉鎖によるインスリン分泌増加

SU剤の利点

・豊富な処方経験
・細小血管障害リスクの減少(UKPDS研究)

SU剤の欠点

・低血糖
・体重増加
・低い持続性
・心筋虚血時の心筋保護効果を減弱?

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