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OD錠は一包化しちゃダメ?一包化できるOD錠一覧

口腔内崩壊錠は一包化できない?

Q.先日、ガスターD錠(口腔内崩壊錠)とほかの内服薬を一包化したところ、知り合いの薬剤師から「別包にしないと、保険請求上、不適切なケースとして指摘されるのではないか」と言われました。

処方内容の一部に口腔内崩壊錠が含まれている処方せんを一包化する場合、通常の内服薬と口腔内崩壊錠は別包にしなければならないのでしょうか。

A.口腔内崩壊錠を含む内服薬を一包化する場合、必ずしも通常の内服薬と口腔内崩壊錠を別包にしなければならないというわけではありません。

口腔内崩壊錠によっては一包化が可能なものもありますので、その錠剤の製剤特性をきちんと見極めたうえで、ケースに応じて適切に判断することが求められます。

一般的に口腔内崩壊錠は、その製剤の特性上、通常の錠剤に比べて吸湿性が高く、軟らかいことから、通常の内服薬と一緒に一包化して調剤するには適さないことが多いようです。

また、あくまでも目安の1つですが、そのような口腔内崩壊錠の場合は添付文書中の注意事項として、自動分包機の使用は適さないことが明記されていることも多いようです。

しかしながら、すべての口腔内崩壊錠が一包化に適さないというわけではありません。

調剤日数や患者の薬剤の保管状態によって異なるかも知れませんが、口腔内崩壊錠の種類によっては、通常の内服薬との一包化は可能なケースがあるものと考えられます。

例えば、ガスターD錠やハルナールD錠などの場合には、当該製薬企業に確認したところ、一包化については特に問題ないものと解釈しているようです。

したがって、通常の内服薬と口腔内崩壊錠が同時に処方されている処方せんを一包化する場合には、個々の錠剤の製剤特性を確認したうえで、ケースに応じて適切に判断することが必要です。

製剤特性が不明な場合には、製薬企業などに問い合わせて確認することも必要でしょう。

通常の内服薬との一包化が可能であるものを別包とすることで、逆に不適切なケースとして判断されないよう十分注意してください。

参考書籍:保険調剤Q&A平成22年版

一包化できるOD錠

口腔内崩壊錠は、少量の唾液により数十秒以内に崩壊するため、嚥下機能が低下した高齢者などに適する剤形です。

ただし、崩壊しやすい故に、自動分包機で一包化調剤を行う場合、錠剤が破損したり変化する恐れがあります。

口腔内崩壊錠の中でも、液体乾燥法により製造される鋳型錠は、物理的刺激で壊れやすく自動分包機に適さないものが多いのに対し、エバステルOD錠のような、乾式打錠法により製造される圧縮錠は、自動分包機に耐え得る強度を有しているものが多いです。

主な口腔内崩壊錠の自動分包機への適性
アムロジンOD錠 ○
アリセプトD錠 × 開封後は湿気を避けて保存→訂正 ○ 自動分包機を使用する場合は欠けることがあるため、カセットのセット位置および錠剤投入量などに配慮すること。
エバステルOD錠 ○
エフピーOD錠 ○
ガスターD錠 ○
ガスロンN・OD錠 ○
クラリチンレディタブ錠 × 吸湿性を有するため、使用直前にブリスターシートから取り出す 
ジプレキサザイディス錠 × 吸湿注意(吸湿性を有するのでブリスター包装のまま保存)
ゾーミッグRM錠 × 吸湿性を有するため、使用直前にブリスターシートから取り出す 
ゾフランザイディス錠 × 吸湿性を有するため、使用直前にブリスターシートから取り出す
タケプロンOD錠 ×→○? (昔は×だったが今は○らしい。添付文書にも吸湿性も適用上の注意にも何も書いていない。)
タリオンOD錠 × 吸湿性を有するため、服用直前にPTPシートから取り出す
ナゼアOD錠 × 本剤は自動分包機使用不適[通常の錠剤に比べやわらかい。]
ノルバスクOD錠 ○
ハルナールD錠 ○
フリバスOD錠 × 添付文書に自動分包機使用に関する記載なし:製造販売会社私信より
ベイスンOD錠 ×?○ ×だと思っていたが某卸のHPでは○。添付文書上は「開封後も湿気を避けて保存すること」と記載。
マクサルトRPD錠 × 吸湿性のため服用直前まで外袋を開封しない
メトリジンD錠 × 高温多湿を避け、服用時にPTPシートから取り出す
リスパダールOD錠 ○
レンドルミンD錠 ○

バラ包装のある口腔内崩壊錠

バラ包装があれば一包化に問題はないと考えます。

アクトスOD錠 ×
アムロジンOD錠 ○
アリセプトD錠 ×→訂正 ○
エバステルOD錠 ×
エフピーOD錠 ×
ガスターD錠 ○
ガスロンN・OD錠 ○
クラリチンレディタブ錠 ×
グルコバイOD錠 ×
ジプレキサザイディス錠 ×
ゾーミッグRM錠 × 
ゾフランザイディス錠 ×
タケプロンOD錠 ×
タリオンOD錠 ×
ナゼアOD錠 ×
ノルバスクOD錠 ○
ハルナールD錠 ○
フリバスOD錠 ×
プレタールOD錠 ○
ベイスンOD錠 ×
マクサルトRPD錠 ×
メトリジンD錠 ×
リスパダールOD錠 ○
レンドルミンD錠 ○

バラ包装が無くても一包化しても問題ないものもあります。


コメント

  1. 通りすがり  :2011年7月25日 PM6:50

    後発品メーカーの東和のOD錠はピオグリタゾンOD(改良中らしい)以外、全品一包化ができるそうです。
    ウチもやってます

  2. まう  :2011年4月6日 AM9:23

    エフピー分包イケるんですね!意外でした。
    アリセプトDはバラ錠がでたので分包可能になったのかなという認識だったのですがメーカーはどういう見解なんでしょうね…。

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