更新日:2015年11月6日.全記事数:3,169件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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重曹がめまいに効く?


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メイロン

めまいの治療にメイロンという炭酸水素ナトリウムの注射が使用されます。

炭酸水素ナトリウムといえば重曹。

料理や掃除に使うアレです。

メイロンがめまいに効果を示す機序については不明な点も多いのですが、一般には血中の炭酸ガス増加による血管拡張および高浸透圧(血液の約3倍)による血液量増加で内耳血流が改善するためとされています。

しかし、内服では効かないようです。

重曹が内服で効けば、手軽で良いと思いますが。

めまいと重曹

今日では、メニエール病のめまい発作の抑制、再発の予防のためには重曹水の静注が有効であるとされています。

重曹水40~100mLの静注、もしくは250mLの点滴静注が望ましいといわれています。

また、再発作の予防のために、少なくとも1週間、できれば10日間連続して行うとさらによい効果が得られるとされていますが、できれば10日間連続して行うとさらによい効果が得られるとされていますが、血液のpHに影響を及ぼすため、2週間以上の連続は避けたほうがよいと思われます。

重曹は胃薬?

重曹の正式名称は炭酸水素ナトリウムといいます。
重曹はアルカリ性を示すので、胃酸を中和して胃への刺激を抑えます。
一般家庭では、ベーキングパウダーとして調理に使ったり、茶渋落としや換気扇の掃除などに使われます。

「重曹はありますか?」
と、薬局で聞かれて、胃薬のコーナーに向かってしまう薬剤師の性。
第三類医薬品としての重曹(炭酸水素ナトリウム)を売ってしまったりする。

実は食用に使うのだそうな。

食用として売られている重曹のほうが安い。
掃除用として売られているものはもっと安い。
でも、掃除用として売られている重曹を食用に転用するのは、不純物が混ざっている可能性もあるので、やめておいたほうがいい。

胃薬の歴史

消化性潰傷の痛みを緩和するために、昔の人々は炭酸カルシウム等の制酸剤を服用していました。
日本でも江戸末期には、オランダ船との貿易で制酸剤として重炭酸ナトリウムが輸入されていたようです。
しかし、制酸剤による胃酸の中和は一時的な作用なので、本質的に胃内の酸性度を下げるために胃酸の分泌を止める薬の探索が行われました。

胃酸の分泌を止めるものとして初めて登場した薬は、ベラドンナという植物から抽出された抗コリン薬(ムスカリン性アセチルコリン受容体桔抗薬)であるアトロピンです。

参考書籍:薬効力 ―72の分子標的と薬の作用―

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