更新日:2016年12月21日.全記事数:3,091件

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一包化に適さない薬一覧


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一包化しないほうがいい薬は?

「この薬を一包化してもいいですか?」と聞かれて困る私です。
一包化の可否の判断。皆様どのようにしておられるのでしょうか。

吸湿性のため一包化不可、というのが多いかと思われますが、その吸湿性にも幅があり。
ベタベタになってしまいものから、2~3か月程度問題ないものまで。スローケーを一包化してひどい目にあったことがあります。

最近はジェネリックも多数販売されており、先発で大丈夫だから後発も大丈夫だろう、と思っていたら違ったり。

吸湿性で多少薬効が落ちるとしても、一包化してコンプライアンスを高めたほうが良かったり。

参考までに、添付文書上一包化、吸湿性に関して書かれている薬の一覧を書き残します。
添付文書上なので、実際には一包化しちゃう薬もありますが。
改訂されているものもあるかも知れませんが。

一包化加算の算定の可否の判断は添付文書で行います。
添付文書上一包化不可となっているものは、実際に一包化しても一包化加算は算定できません。

一包化に適さない薬の一覧

医薬品名添付文書の記載
L-ケフラール顆粒原則としてSP包装のまま調剤すること。SP包装を開封して調剤すると2種類の顆粒が偏析を起こし、混合比率が変化することがあるので注意すること
L-ケフレックス顆粒、小児用顆粒原則としてSP包装のまま調剤すること。SP包装を開封して調剤すると2種類の顆粒が偏析を起こし、混合比率が変化することがあるので注意すること
アカルディカプセル吸湿性があるので、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること。また、できるだけPTP包装のまま調剤を行うこと
アクレフロ腔粘膜吸収剤ブリスター包装は服用直前まで開封せず、必ず服用直前に一つずつハサミ等で開封すること
アコレート錠吸湿注意(吸湿性を有するのでPTP包装のまま保存すること)
アサコール錠吸湿により溶出性に影響を及ぼすことがあるため、服用直前にPTPシートから錠剤を取り出すこと・分包した場合には,湿気を避けて保存すること。なお、自動分包機内での保存は避けること・自動分包機内での落下により,錠剤に亀裂が入る可能性があるので,取扱いには注意すること
アスパラカリウム錠錠剤は一包化に適さない薬剤である。ただし、一包化が必要な場合は気密性の高い容器で保存し、必要に応じて乾燥剤を入れるなど湿気に十分注意すること。
アフィニトール錠光及び湿気を避けるため、PTP包装のまま保存すること
アボルブカプセル光及び湿気を避けるため、PTP包装のまま保存すること
アリセプトD錠光により変色することがあるためPTPから取り出さずに保存すること(PTPにUVカットシートを使用している)・自動分包機には適さない(欠けることがある)→現在は可能
アレグラOD錠OD錠は自動分包機には適さない(通常の錠剤に比べ柔らかい)・吸湿性を有するため、服用直前にブリスターシートから取り出すこと
イーフェンバッカル錠本剤は吸湿性を有するため、ブリスターシートは必ず使用直前に開封すること。
エルカルチン錠本剤の主成分は潮解性を有するので、服用直前にSP包装(アルミシート)から錠剤を取り出すこと。
オパルモン錠吸湿性を有するので、内袋開封後はPTP包装のまま保存し、服用時にPTPから取り出すこと[乾燥剤を入れたアルミ箔の内袋及び防湿性のPTPを使用することにより品質保持をはかっている]→現在は可能
オラセフ錠吸湿注意(吸湿性を有するのでPTP包装のまま保存すること)
オラペネム小児用細粒防湿のため、瓶入製剤は調剤後必ず密栓すること。瓶入製剤を分包した場合は、湿気を避けて保存すること。また、分包製剤は湿気を避けて保存し、服用時に開封するよう指示すること
クラリチンレディタブ錠吸湿性を有するため、使用直前にブリスターシートから取り出すこと
グルコバイOD錠吸湿性が強いのでPTPシートの状態で保存すること
グルコバイ錠吸湿性が強いのでPTPシートの状態で保存すること
サーティカン錠光及び湿気を避けるため、PTP包装のまま保存すること
サワシリン錠錠剤は吸湿性のため防湿包装をしている。服用直前に錠剤を取り出すよう注意のこと(注:加湿虐待条件下で錠剤の外観変化がみられる)
ザンタック錠吸湿性を有するのでPTP包装のまま保存すること
サンディミュンカプセル吸湿によりカプセルが軟化したり、含有するエタノールが揮発することがあるので、服用直前までPTP包装のまま保存すること
ジプレキサザイディス吸湿性を有するのでブリスター包装のまま保存すること
シュアポスト錠吸湿により硬度が低下するため防湿性のPTPを使用している。使用直前にPTPから取り出すよう注意すること。
スターシス錠吸湿性があるので、PTPシートの状態で保存すること
スローケー錠吸湿性が極めて高いので、アルミピロー開封後は湿気を避けて保存のこと・PTPシートから取り出して調剤しないこと・粉砕して調剤しないこと
セレジストOD錠自動分包機には適さない(通常の錠剤に比べてやわらかい)・吸湿性を有するため、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること
セレニカR錠吸湿性が強いので、服用直前までPTPシートから取り出さないで下さい。また、保存に際してPTPシートを破損しないようご留意下さい(本剤をPTPシートから取り出し一包化調剤することは避けて下さい)
ゾーミッグRM錠吸湿注意(吸湿性を有するのでブリスター包装のまま保存すること)
ゾフランザイディス吸湿性を有するため、使用直前にブリスターシートから取り出すこと
タリオンOD錠吸湿性を有するため、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること
トビエース錠湿気、高温を避けて保存し、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること。
デパケン錠吸湿性が強いので、服用直前までPTPシートから取り出さないで下さい(PTPシートから取り出し一包化調剤することは避けて下さい)
ナゼアOD錠自動分包機使用不適[通常の錠剤に比べやわらかい]
ネオーラルカプセル吸湿によりカプセルが軟化したり、含有するエタノールが揮発することがあるので、服用直前までPTP包装のまま保存すること
バファリン錠吸湿により分解されますので、アルミシートで包装された状態のままで患者に渡してください
バラシリン配合錠吸湿性が強いので、次の点に注意すること・服用直前に錠剤をPTPシートから取り出すこと・保管に際しPTPシートを破損しないよう注意すること・PTPシートから取り出して一包化調剤することは避けること→中止
パンスポリンT錠内袋開封後はPTP包装のまま保存し、服用時にPTPから取り出すよう指示すること[高防湿性のPTPと乾燥剤入りのアルミ箔の内袋により品質保持をはかっている]
ビ・シフロール錠光に対して不安定なため、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること
ファスティック錠吸湿性があるので、PTPシートの状態で保存すること
プラザキサカプセル本剤は吸湿性があるので、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること。また、アルミピロー包装のまま調剤を行うことが望ましい。
プロマックD錠自動分包機使用不適[通常の錠剤に比べやわらかい]
フロモックス錠防湿性の高いPTPとアルミ袋により品質保持を図っている。アルミ袋開封後はPTP包装のまま保存すること
プロレナール錠吸湿性を有するので、内袋開封後はPTP包装のまま保存し、服用時にPTPから取り出すこと(乾燥剤を入れたアルミ箔の内袋および防湿性のPTPを使用することにより品質保持をはかっている)
ヘモクロンカプセル吸湿しやすい製剤であるので、PTPシートからカプセルを取り出さないように注意すること
ペルサンチン-Lカプセル吸湿性があるので、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること。また、できるだけPTP包装のまま調剤を行うこと
ベルソムラ錠光及び湿気を避けるため、PTPシートのまま保存し、服用直前にPTPシートから取り出すこと。
ペルマックス錠服薬直前に包装より取り出すこと
ホスレノールチュアブル錠湿気により、製品の品質が影響を受けるので、PTPシートの状態で保存すること
マクサルトRPD錠吸湿性のため服用直前まで外袋を開封しないこと
マドパー配合錠アルカリ性薬剤との調剤(一包化)により、着色変化を起こすことがあるので注意すること。
メイアクトMS小児用細粒防湿のため、瓶入製剤は調剤後必ず密栓すること。瓶入製剤を分包した場合は光、湿気を避けて保存すること。また、分包製剤は湿気を避けて保存し、服用時に開封するよう指示すること
メサフィリン錠、末湿気により退色及びプロパンテリン臭化物の含量が低下することがあるため、PTP包装のアルミ袋開封後は、湿気を避けて保存すること。・PTPシート・分包から取り出して調剤しないこと
メトリジンD錠高温多湿を避け、服用時にPTPシートから取り出すよう指導すること
ユーエフティE配合顆粒原則としてヒートシール包装のまま調剤すること。ヒートシール包装を開封して調剤すると、2種類(テガフールとウラシル)の顆粒が不均一となり、配合比率が変化することがあるので注意すること
ラジレス錠吸湿性が高いため、アルミピロー開封後は湿気を避けて保存すること。・PTPシートから取り出して調剤しないこと(服用時にPTPから取り出すよう指示すること)。
レミッチカプセル服用時にPTPシートから取り出すこと。

このほか、添付文書に記載は無いですが、一包化に気を付けるものとして、
ウラリット 吸湿
ダイドロネル 吸湿
テルロン 吸湿
ハイドレア 吸湿
ベサノイド 吸湿
クロミッド 光
コルヒチン 光
カバサール 吸湿+光
セルニルトン 吸湿+光
アリミデックス 温度+湿度
ノイロトロピン 温度+湿度
ビオフェルミンR 変色
などが、資料に記載されている。

リウマトレックスみたいな飲み方の薬とか、ゼローダ、ティーエスワンみたいな休薬期間のある薬、トラクリアみたいな高価な薬、管理上の問題で麻薬などは一包化を避けたほうがいい。
睡眠薬や下剤など自己調節して飲む薬も、患者さんと相談の上一包化を避ける。

吸湿性の高い薬をやむを得ず一包化した時には、薬袋に乾燥剤を入れて、湿気を避けるよう患者に伝えることは必要です。

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コメント

  1. アーガメイトゼリーと、
    他に2種類の錠剤が処方されていて
    一包化指示があるのですが、
    この場合は一包化加算はとってもいいのでしょうか?

    たっこ:2016/12/20

  2. コメントありがとうございます。

    エルカルチンもダメですね。表に追加しました。

    yakuzaic:2013/7/1

  3. 表のアップ大変助かります。
    卸の人間ですが、活用させていただきます。

    細かいことを聴くのですが、エルカルチン(大塚)は一包化可能なのでしょうか?

    302:2013/7/1

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