2019年2月18日更新.3,369記事.5,916,198文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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とびひにステロイド?

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とびひ

夏に多発し掻き傷から広がりやすいので、アトピー性皮膚炎の子どもに多くみられます。

主に黄色ブドウ球菌などの感染により、水ぶくれや化膿を起こします。

火事の飛び火のように次々と広がるため「とびひ」と呼ばれます。

鼻の穴には細菌が多いため、鼻をいじる癖のある子どもはよく鼻の周囲からとびひが始まります。

痒みの除去が優先されるため、ステロイド外用薬により痒みを抑えて、抗生物質の内服薬で原因菌を抑えます。

とびひにステロイド

とびひにステロイドの塗り薬が処方されることがあります。

ステロイドは感染症の増悪を招くため、一般的にはとびひステロイドは禁忌です。

なので、ドラッグストアに行ってステロイド入りの痒み止めをとびひに使うのはダメです。

しかし、医師の判断であれば、とびひにステロイド、水虫にステロイド、にきびにステロイドなどもありえます。

アトピー性皮膚炎に合併したとびひの治療などは、ステロイドは必須でしょう。

とびひが飛ぶのは、かゆくて引っかくからです。

ステロイドを塗ってかゆみを抑えて引っかかないようにするのは理にかなってます。

アトピー性皮膚炎ととびひ

最近では、衛生状態が改善し、入浴(シャワー)により皮膚を清潔にしているため、純粋なとびひは減少しましたが、とびひの患者さん自体は減少していません。

その理由は、アトピー性皮膚炎に合併したとびひが増加しているからです。

アトピー性皮膚炎の小児では皮膚のバリア機能が弱く、掻き壊した皮膚に細菌が感染し、とびひを発症するケースがよくみられます。

この場合、通常のとびひに対する治療である抗菌薬の内服に加え、湿疹・皮膚炎に対するステロイドの外用が必要となります。

とびひに対するステロイドの外用については、その是非が議論されることがあります。

しかし、ステロイドの外用でとびひが治るのではなく、細菌感染の背景となっている湿疹・皮膚炎が改善することでとびひの症状も改善するため、ステロイドの外用がとびひ自体に有効であるという誤解が生じていると考えられます。

当然のこととして、純粋なとびひに対してはステロイドの外用は増悪を招くため、この鑑別には注意が必要です。

アトピー性皮膚炎が適切に治療されているにもかかわらず、広範囲に急激に皮疹が生じた場合には、とびひの合併と診断して内服抗菌薬を投与します。

一方、適切な治療が行われていない場合には、アトピー性皮膚炎が増悪して自家感作性皮膚炎を起こし、とびひのように湿疹が身体のあちこちに伝播することがあります。

とびひと誤診されることもありますが、この場合には抗菌薬ではなく、より強力なステロイド外用薬の投与が必要となります。

ただし、実臨床ではこれらの境界は明確でないことが多いため、とびひの症状を認めた場合には抗菌薬の内服を開始し、そのうえで湿疹の存在が疑わしい部位にはステロイド外用薬を併用するというのが実際的な治療法だと思います。

内服抗菌薬とステロイド外用薬を同時に投与して治療することの意義を患者さんやご家族にもよく説明し、コンプライアンスを高めるよう努めます。

ステロイドと抗菌剤の併用

ステロイド外用薬と外用抗菌薬を併用する場合、重ねて塗ると後から塗ったほうの効果が十分に得られないおそれがあるため、感染の明らかな部位には外用抗菌薬、それ以外の湿疹・皮膚炎にはステロイド外用薬と、部位によって塗り分けるよう指導します。

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腎機能障害時に注意が必要な抗真菌薬は?

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薬剤師

アゾール系抗真菌薬のほとんどが肝代謝酵素CYP3A4を阻害するが、腎機能障害時に特に注意が必要となる抗真菌薬の組み合わせはどれか。
A. ボリコナゾール注(ブイフェンド)-フルコナゾール注(ジフルカン)
B. ボリコナゾール注(ブイフェンド)-イトラコナゾール(イトリゾール)
C. ボリコナゾール注(ブイフェンド)-ミコナゾール(フロリードゲル)
D. フルコナゾール注(ジフルカン)-イトラコナゾール(イトリゾール)
E. フルコナゾール注(ジフルカン)-ミコナゾール(フロリードゲル)
F. イトラコナゾール(イトリゾール)-ミコナゾール(フロリードゲル)

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