更新日:2017年1月2日.全記事数:3,117件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ホンバン錠はなぜ販売中止になった?


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ジエチルスチルベストロール

前立腺癌に使われていた合成エストロゲン製剤のホンバン錠は成分のホスフェストロールが入手困難になったことから現在では販売中止されています。
ホスフェストロールは別名リン酸ジエチルスチルベストロールといいます。

ジエチルスチルベストロールはかつて流産防止薬として用いられていました。
安全な薬として広く用いられ、米国においては、1938年から1971年にかけて500-1000万人に処方されたとされます。

また、更年期障害・老人性膣炎・不妊症に対しても処方が行われたていました。
また、家畜の肥育促進用として飼料に添加されていたこともあります。

1970代以降、胎児期にジエチルスチルベストロールの暴露を受けた女性に(通例稀な)膣腺ガンや子宮形成不全などの障害が発生するとの報告が相次ぎ、米国のFDAは1971年に妊婦に対するDESの処方を中止するよう勧告しました。

その一方で多くのヨーロッパ諸国においては1978年まで、第三諸国においては1994年まで使用され続けていました。
日本国内では厚生省から1971年に妊娠中の使用を忌避する通達が出されています。

前立腺癌に使う分には問題なかったのでしょうけど、このように世界的に需要が無くなって入手困難になってくると、販売を続けるのは難しいですね。
前立腺癌の治療に無くてはならないというわけでもないですし。

子宮頸がんの原因はジエチルスチルベストロール?

子宮頸がんの99%はヒトパピローマウイルス(HPV)による感染が原因です。
そのため1%はウイルス以外が原因である。

子宮頸がんに関するQ&A

Q.子宮頸がんに、HPV以外の原因はありますか?
A子宮頸がんの原因は、ほぼ100% が高リスク型HPVです。

ただし、腺がんにはHPV が検出されない例もまれにあります。その中には、1938 年から1971 年の間に、多くの女性に流産抑止剤として投与された薬剤、ジエチルスチルベストロール (DES) に胎内で暴露していた場合に発生する腺がんもあります (DES は、1971 年まで日本でも一般的に使用されていました)。

1%は薬害ということになる。

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