2019年4月18日更新.3,408記事.6,019,029文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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薬が原因の嚥下困難

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薬剤性嚥下困難

薬が原因で嚥下に支障をきたしている患者がいる。

抗コリン薬など口腔内乾燥を引き起こす薬剤、ドパミン抑制作用や筋弛緩作用を有する薬剤などが、嚥下に影響しやすい。
誤嚥性肺炎の原因にもなるたえ、これらの薬が処方されている高齢患者については、注意を払う必要がある。

嚥下に影響を与える主な薬剤とその作用

薬の種類嚥下機能に対する作用
抗精神病薬、抗不安薬咳ー嚥下反射の低下、食欲低下、嘔吐、便秘、口腔内乾燥、錐体外路徴候、精神活動低下(眠気など)
制吐薬、消化性潰瘍薬錐体外路系の副作用、口腔内乾燥
抗パーキンソン病薬口唇ジスキネジア、口腔内乾燥、味覚障害、食欲低下
抗コリン薬唾液分泌障害、下部食道内圧の低下
ステロイドステロイドミオパチー、易感染性
筋弛緩薬過度の筋弛緩、精神活動の低下
抗がん剤口腔内乾燥、味覚障害、食欲低下、嘔気・嘔吐、易感染性
抗てんかん薬精神活動の低下、口腔内乾燥、食欲低下、嘔吐、便秘
抗ヒスタミン薬口腔内乾燥、精神活動の低下、便秘
利尿薬口腔内乾燥、脱水

誤嚥性肺炎の予防

誤嚥性肺炎の予防には、日常生活の指導も重要である。
口腔内の雑菌を減らすために、食後は必ず歯を磨いて口腔内を清潔にする。
食後に歯を磨くと、磨かない場合よりも肺炎の頻度が低くなる。
また、胃液を誤嚥すると肺炎が重症化しやすいので、胃液を誤嚥しないように食後30分以上は座位または半座位を取った方がよい。

誤嚥性肺炎

肺炎で死亡する高齢者は多い。
特に脳卒中の既往がある患者は肺炎を発症しやすいことが古くから知られ、問題とされてきた。
そのほとんどは「誤嚥性肺炎」であり、大脳の深部に位置する大脳基底核の脳血管障害が発症に大きく関与することが分かっている。

通常、食物を飲み込むと「嚥下反射」が働き、気道が閉じて一時的に呼吸が遮られるため、食物が気道に入り込むことは無い。
万が一、食物が気道に入り込んでも、せき込むことで排出する「咳反射」が機能する。
しかし、大脳基底核が脳梗塞などによって傷害を受けると、ドパミンの産生が低下し、ドパミンによって合成が促される神経伝達物質サブスタンスPが減少する。
サブスタンスPには、咽頭や気道に働きかけて嚥下反射と咳反射を起こす役割があるため、サブスタンスPの減少は、嚥下機能の低下につながる。

特に、夜間の睡眠中は、日中よりもサブスタンスPの合成量が減るため、本人も気づかないうちに、唾液と一緒に口腔内の雑菌を誤嚥する「不顕性誤嚥」を繰り返す。
そして、体調の悪い日などに誤嚥性肺炎を発症すると考えられている。

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この中で、食後に飲まなければならない薬は?

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薬剤師

下記の薬の中で添付文書上、食事の後に服用しなければならない薬剤はどれか。
A. ビラノア(一般名:ビラスチン)
B. ボナロン(一般名:アレンドロン酸)
C. ベタニス(一般名:ミラベグロン)
D. ディレグラ(一般名:フェキソフェナジン/プソイドエフェドリン)
E. アコファイド(一般名:アコチアミド)

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