2019年1月19日更新.3,354記事.5,853,216文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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湿布は何時間貼り続ければいい?

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湿布の効果持続時間

モーラステープなどの湿布薬を何時間くらい貼り続ければいいのか、聞かれることは多い。

「何時間くらい効果が続くんですか?」
と、聞かれ、困ったことはありませんか?
血中濃度のデータは添付文書に載っていますが、それが効果を示しているわけではない。

モーラステープの最高血中濃度到達時間(Tmax)は12.67±1.61時間、剥離後の半減期(T1/2)は4.52±0.65時間。
ゼポラスパップの最高血中濃度到達時間(Tmax)は13.8時間、剥離後の半減期(T1/2)は10.4時間。
セルタッチパップの最高血中濃度到達時間(Tmax)は11.2±0.8時間、剥離後の半減期(T1/2)は6.82±0.33時間。
TmaxやT1/2と用法にあまり関係は無さそう。
これら血中濃度パラメータの不明なものも多い。
ロキソニンテープのインタビューフォームには、「治療上有効な血中濃度:該当資料なし」と記載されている。
血中濃度がどのくらい下がっても有効というデータは無い。

「何時間くらい効果が続きますか?」と聞かれても、「データはありません」と答えるしかない。

基本的には、1日1回タイプの湿布であれば24時間、1日2回タイプの湿布であれば12時間貼るというのが、メーカー推奨の貼り方になります。
しかし、痛みのある部位に連続して貼り続けていれば、貼付した部位の皮膚呼吸も妨げ、蒸れてしまうので、皮膚かぶれを起こしやすくなるのは目に見えています。

ホクナリンテープとかフランドルテープのような、吸収されて血中から全身にめぐるような薬の場合は、貼付部位を変えてかぶれないように対策することは可能ですが、痛み止めの湿布の場合は、痛みのある患部は同じなので毎回同じ部位に貼ることになる。

皮膚を休ませる時間が必要です。

多くの湿布では6〜12時間貼った場合、剥はがしてからでも皮下の筋肉や関節に消炎鎮痛剤がしばらく残っているので、効果が持続します。

具体的にどのくらい貼り続けても、皮膚障害が出ないか、出るかというのは個人差がありますので、「かぶれやすい場合は、貼る時間を短くしてご使用ください」と伝える。

患者によっては、貼付時間を短くした分、1日に何回も湿布を貼り変えるという行動に出る患者もいるので、その場合は湿布を貼り変えることにより皮膚が剥離してしまう可能性があるので、かぶれに対して逆効果であることを伝える。

1日1回で効く薬を何回も貼りかえるのはもったいないし。

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