更新日:2017年11月9日.全記事数:3,191件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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炎天下時のインスリンの持ち運び方


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インスリンの保存方法

最近は気温35度を超える猛暑日も珍しくなくなってきました。
そんな中、夏場のインスリンの持ち運びに不安を持つ糖尿病患者さんも多くなっています。

ノボラピッドの使用説明書には保存方法が以下のように書かれている。

保存方法
(1) 未使用の本剤は、冷蔵庫内に、食物等とは区別して清潔に保存してください。しかし凍らせてはいけません(フリーザーの中や冷蔵庫内の冷風が直接あたるような場所には置かないでください)。凍らせた場合は使用しないでください。なお、旅行等に際して短期間ならば室温に置いてもさしつかえありません。
使用中の本剤は冷蔵庫に入れないで、室温で保管し、4週間以内に使用してください。
(2) 本剤は遮光して保存してください。
直射日光のあたるところ、自動車内等の高温になるおそれのあるところには置かないようにしてください。

使用中の製剤は、室温で保管と書かれている。

日本薬局方では、室温を1~30℃と定めているため、30度以下という解釈であるが、外出時に30度以下に保つのは難しい。
室温でも30度を超えることは多い。
しかし、30度をちょっと超えたくらいでインスリンは失活しない。

なぜなら人間の体温は30度を超えているからである。
つまり、人間の体が対応できる温度まではインスリンは働くと考えられる。
でも、38℃超えてくると効果が減弱しそうな気はする。

ノボの資料「夏場のインスリン製剤の持ち歩きについて」によると以下のような工夫がある。
①冷蔵庫で冷やした保冷剤をタオルで包みインスリンと一緒に保冷バッグに入れる。(※冷凍庫で冷やした保冷剤は凍結させてしまう恐れがあります)
②保冷剤の用意がない場合は、冷たい飲み物のペットボトルをインスリンと一緒にバッグに入れる。
③ポリ袋に入れたインスリンを湿らせたフェイスタオルで包み、気化熱を利用して保冷する。

インスリンの持ち運び方

暑くならないようにするには、まずクーラーボックスに入れて持ち運ぶという方法がある。
しかし、大きなクーラーボックスを外出時に常時持ち運ぶのはやや重労働である。

ネットではインスリンクーラーなるものが売られている。
4000円程度で購入できる。
買える人には勧めてみる。

一番簡単な方法は、保冷剤だろう。
直接インスリンに当たると、逆に冷え過ぎで失活する可能性があるので、タオルなどでくるみ直接インスリンに当たらないようにする。

ノボケアニュース

ノボの資料に以下のようなものがあるので印刷して患者に渡すとよい。

No.14 高温によるインスリン懸濁製剤の変化について
No.21 夏場のインスリン製剤の持ち歩きについて

寒冷地では、高温による変質よりも凍結が気になるところ。
No.19 凍結によるインスイン製剤の変化について

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