更新日:2017年5月15日.全記事数:3,124件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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デルモベートスカルプシャンプー?


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コムクロシャンプー

コムクロシャンプー0.05%という乾癬の治療薬が、2017/03/30製造販売承認を取得した。

成分は、クロベタゾールプロピオン酸エステル。
デルモベート軟膏と同じ成分である。つまりステロイド。
「デルモベートシャンプー」のほうがわかりやすいが、グラクソではなくマルホの製造販売なのであしからず。
Comfortable(快適な)+Clobetasol(成分名)で「コムクロ」とのこと。

シャンプータイプの治療薬としては、OTCのスミスリンシャンプーなどはあるが、医療用としては初めて聞く。

用法は、「通常、1日1回、乾燥した頭部に患部を中心に適量を塗布し、約15分後に水又は湯で泡立て、洗い流す。」
となっている。
泡立つのかな?添加物として、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウムみたいな界面活性剤も入っているので泡立つのだろう。

シャンプーを頭につけて15分放置って、なかなかの時間です。垂れてきそう。
しかもステロイドだし、目の中に入れたくない。
女性なら長くお湯につかっている人も多いだろうが、男性だと入浴時間10分程度という人も多い。

使用上の注意に、
「眼及び眼瞼皮膚へ付着した場合、白内障、緑内障を含む眼障害が発現する可能性がある。眼及び眼瞼皮膚へ付着しないよう注意し、付着した場合は直ちに水で洗い流すこと。」と書かれている。

125mLのボトルで、「開封後、4週間以上経過したものは使用しないこと。」となっている。
目薬でも無いのに、なんでだろう?
125mLって4週間以上使えそう。
風呂場に置いておくだろうし、雑菌は入りやすそうだけどね。普通のシャンプーでも。

そもそも漫然投与についても注意が記載されている
「本剤投与中には患者の病態を十分観察し、投与4週間を目安に本剤の必要性を検討し、漫然と投与を継続しないこと」
ので、4週間で使い切るというイメージだろう。

乾癬とシャンプー

乾癬患者の頭皮は、鱗屑がフケのように見えるため、ゴシゴシと無理やり除去しようとして、乾癬の症状を悪化させることにつながる。
もちろんかゆみも伴うので、強くこすり過ぎるというわけだ。

乾癬患者のシャンプーの悩みについて考えたことは無かった。

つまり、ステロイド含有シャンプーを使うことで、洗髪に入る前にある程度かゆみを抑えてから洗うことができるということなのかな。

もちろんこのコムクロシャンプーを使えば、別にシャンプーをする必要はない。
シャンプー代が浮くわけだ。
どういうシャンプーを使えばいいかわからない、という乾癬患者に対して処方されるとすれば、けっこう処方されそうな気もするが、前述のように「4週間」という縛りに対しては留意する必要がある。

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