2018年10月15日更新.3,348記事.5,690,241文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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デルモベートスカルプシャンプー?

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コムクロシャンプー

コムクロシャンプー0.05%という乾癬の治療薬が、2017/03/30製造販売承認を取得した。

成分は、クロベタゾールプロピオン酸エステル。
デルモベート軟膏と同じ成分である。つまりステロイド。
「デルモベートシャンプー」のほうがわかりやすいが、グラクソではなくマルホの製造販売なのであしからず。
Comfortable(快適な)+Clobetasol(成分名)で「コムクロ」とのこと。

シャンプータイプの治療薬としては、OTCのスミスリンシャンプーなどはあるが、医療用としては初めて聞く。

用法は、「通常、1日1回、乾燥した頭部に患部を中心に適量を塗布し、約15分後に水又は湯で泡立て、洗い流す。」
となっている。
泡立つのかな?添加物として、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウムみたいな界面活性剤も入っているので泡立つのだろう。

シャンプーを頭につけて15分放置って、なかなかの時間です。垂れてきそう。
しかもステロイドだし、目の中に入れたくない。
女性なら長くお湯につかっている人も多いだろうが、男性だと入浴時間10分程度という人も多い。

使用上の注意に、
「眼及び眼瞼皮膚へ付着した場合、白内障、緑内障を含む眼障害が発現する可能性がある。眼及び眼瞼皮膚へ付着しないよう注意し、付着した場合は直ちに水で洗い流すこと。」と書かれている。
シャンプーが目に入ることはよくあるが、ステロイドだと眼障害を及ぼす可能性があるので要注意。

短時間接触療法

コムクロシャンプーは、無職~微黄色の半透明の液剤で、とろみがあるシャンプータイプであるため、頭皮に塗りやすいのが特徴。
頭皮は薬剤の吸収率が高く、本剤のようなストロンゲストクラスのステロイドを含有する外用薬の場合、皮膚委縮などの副作用が懸念される。
そのため、塗布してから15分後に洗い流すという短時間接触療法(Short Contact Therapy:SCT)で使用することとされている。

コムクロシャンプーのヒト皮膚組織への透過性試験(in vitro)では、同薬を10mg/cm2の用量で16時間塗布したところ、角質を含む表皮中からは塗布したクロベタゾールの19%が検出された。一方、添付文書にある用法・用量に従って塗布後15分間で除去した場合は、塗布量の0.1%と少なく、SCTによる安全性が裏付けられている。なお、いずれの場合も真皮からは検出されなかった。

使い方としては、1日1回、手のひらに500円玉大の薬剤を取り、乾いた頭皮の患部の中心に適量を塗る。そのため、薬を塗る前に頭髪は濡らさないように指導しておく。
患部が頭皮全体に及ぶ場合、500円玉3個分の量が塗布量の目安である。
臨床試験では、乾燥した髪に塗布して15分置いた群と、濡れた髪に塗布して10分間置いた群を比較したところ、治療効果に有意差はなかった。
だが、濡れた頭部に塗布すると、液だれして薬液が目に入り、ステロイドによる緑内障や白内障を来す恐れがあるため、乾いた頭皮に塗布することとされている。

コムクロシャンプーの使用期限

コムクロシャンプーは125mLのボトルで、発売当初「開封後、4週間以上経過したものは使用しないこと。」となっていたが、2018年3月に添付文書の改訂があり、「開封後、6か月以上経過したものは使用しないこと」と変更になった。
125mLなら4週間以上余裕で使うことになる。風呂場に置きっぱなしなので、雑菌は入りやすそうなので、品質には注意が必要でしょう。普通のシャンプーでも同じですが。

漫然投与についての注意は、変更なく4週間を目安に検討する必要がある。
「本剤投与中には患者の病態を十分観察し、投与4週間を目安に本剤の必要性を検討し、漫然と投与を継続しないこと」

乾癬とシャンプー

乾癬患者の頭皮は、鱗屑がフケのように見えるため、ゴシゴシと無理やり除去しようとして、乾癬の症状を悪化させることにつながる。
もちろんかゆみも伴うので、強くこすり過ぎるというわけだ。

乾癬患者のシャンプーの悩みについて考えたことは無かった。

つまり、ステロイド含有シャンプーを使うことで、洗髪に入る前にある程度かゆみを抑えてから洗うことができるということなのかな。

もちろんこのコムクロシャンプーを使えば、別にシャンプーをする必要はない。
シャンプー代が浮くわけだ。ただ、頭髪の手入れのために市販のシャンプーやリンスを併用しても構わないとされている。
どういうシャンプーを使えばいいかわからない、という乾癬患者に対して処方されるとすれば、けっこう処方されそうな気もするが、前述のように「4週間」という縛りに対しては留意する必要がある。

参考書籍:日経DI2018.5

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