記事
突発性発疹には2回かかる?
公開. 投稿者:抗菌薬/感染症.この記事は約2分44秒で読めます.
1,285 ビュー. カテゴリ:突発性発疹には2回かかる?
突発性発疹は水疱瘡みたいに、一度かかったら二度とかからないものだと思ってました。
突発性発疹にかかった後は、ウイルスは唾液腺の細胞などに潜伏感染します。
そして終生免疫を得ます。
ではなぜ2回かかることがあるのか。
突発性発疹は、ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)による感染症ですが、一部、ヒトヘルペスウイルス7型(HHV-7)によるものも存在します。
そのため、6型と7型に感染した場合、2回の突発性発疹の症状が出てしまうことがあるという。
発熱と発疹を伴う病気
発熱と発疹という臨床症状は、麻疹や風疹と似ている。
だが、麻疹は二峰性の発熱と発疹が同時に見られるのに対して、突発性発疹は解熱と同時に発疹が見られるという違いがある。
解熱と同時期に、体幹に小さな紅斑や紅色丘疹(落屑や色素沈着はない)が出現し、上肢、頸部の順に広がる。発疹は1~2日で消失する。
突発性発疹の原因は母親のキス?
突発性発疹は乳幼児特有の病気で、高熱が3~5日続き、下がり始めると顔や体に発疹が広がります。
突発性発疹は生後6カ月~2歳の乳幼児がかかる病気です。
38~40度の突然の高熱が3~5日程度続き、熱が下がり始めたころから細かな赤い発疹が顔や体に広がります。
発疹は一般的にかゆみはなく、しだいに薄くなって2~3日できれいに消えます。鼻水が出たり便がゆるくなることもありますが、機嫌は悪くないことが多い。
発熱中にのど全体が赤くなり、上部に永山斑と呼ばれる赤い小さな膨らみが見られることもありますが、永山斑ができないことも多く、医師でも見分けは難しい。
他に特徴的な症状がないため、熱が下がって発疹が出てから初めて特定できることが多い。
突発性発疹は、ヒトヘルペスウイルス6型が主な原因。一部ではヒトヘルペスウイルス7型が原因になることも分かっています。
これらのウイルスは一度感染すると常時ヒトの唾液などに存在している。
周囲に突発性発疹の感染者がいないのに、乳幼児が突然この病気にかかるのは、身近な大人のウイルスが、子供に感染した場合が多い。
ウイルスの感染力は弱いが、お母さんが赤ちゃんにキスしたり、口移しで食事を与える時に感染する可能性がある。
突発性発疹は、ワクチンが開発されておらず特効薬もありませんが、基本的に外出を控え安静にしていれば、自然に治る病気です。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、【PR】薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。
3 件のコメント
はじめまして。
いつもためになる記事ありがとうございます。
今回こちらの記事とは関係ありませんが、一つ教えてほしい事があります。
私は、切迫早産で入院しました。その際、胎児の肺の熟成を促すために、リンデロン(12グラムを2日間、計24グラム)を筋肉注射しました。その後薬の事を検索したら、妊娠中にステロイドを投与すると、発達障害になるリスクが高まると、いくつか記事が出てきました。どうやら元はフィンランドの調査らしいです。ネットの記事とは言え、実際に使った身としましては、とても不安になりました。お医者様に聞いてもそういうデータを収集してないから、長期で見ていかないとわからないけど大丈夫です、との事でした。少し曖昧で不安です。
もしご存知であれば詳しく教えてほしいです。
コメントありがとうございます。
自分もネットの情報を見てみましたが、実際に使った妊婦さんは気になりますね。
こういう疫学調査は何かバイアスがかかっていないか、という視点でいつも見ていますが、そもそも早産になる妊婦という段階で高齢の女性が多いのではないかと思います。
やはり年齢が上がるにつれて、母体や胎児への負担は大きくなるので、その影響の一つとして発達障害があるのかなあ、とも思います。確かにステロイドの影響もあるのかも知れませんが、それが全てではないような気がします。本来はステロイドが無ければ助からない命なのかも知れませんし。
答えになっていないような気がしますが、治療法としてはメジャーなものですし、数あるADHDのリスク要因としてはマイナーなものなので、心配する必要は無いと思います。
ありがとうございます。
早産の原因は様々ですが、入院中の人はほとんどが20代でした。発達障害は、高齢出産に関係あるんですね。確かに何が原因になるのか確定できないですね。ただ心境は、薬は大丈夫と言う確定的な情報を知りたかったのかもしれません。