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坐薬を1回2個?
公開. 更新. 投稿者:調剤/調剤過誤.この記事は約1分23秒で読めます.
22,738 ビュー. カテゴリ:坐薬を1回2個挿入?
坐薬を1回に2個入れる、という使い方には遭遇したことがない。
しかし、そのような使い方をする場合もある。
まずアンヒバ坐剤。
用法をみると、
通常,乳児,幼児及び小児にはアセトアミノフェンとして,体重1kgあたり1回10~15mgを直腸内に挿入する.投与間隔は4~6時間以上とし,1日総量として60mg/kgを限度とする.なお,年齢,症状により適宜増減する.ただし,成人の用量を超えない.
アンヒバの添付文書には、1回の投与量の目安が書かれており、体重10キロの場合アンヒバ50mgを2~3個、体重20キロの場合アンヒバ100mgを2~3個と、1回2個のみならず、1回3個という処方量も指示されている。
他にも1回複数個入れられる坐薬としては、
アニスーマ坐剤
通常、体重20kg以上の小児及び成人には1回1~2個を1日1~2回、6~12時間の間隔をおいて、就寝前又は必要時に直腸内に挿入する。
20kg以下の小児には適宜分割して投与する。
サラゾピリン坐剤
通常、成人には1回1~2個を1日2回、朝排便後と就寝前に、肛門内に挿入する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
新レシカルボン坐剤
通常1~2個を出来るだけ肛門内深く挿入する。重症の場合には1日2~3個を数日間続けて挿入する。
などがある。
坐薬を一度に2個、3個入れることは問題ないのか?
一度挿入した坐薬が出てきてしまうというリスクは考えられる。
そのため、1回複数個入れる場合でも、5分程度の間隔を置いて、先に入れた坐薬が溶けるのを待ってから挿入したほうがよい。
作用機序の異なる2種類の坐薬を挿入する場合も同じように間隔を空けた方が良い。
油脂性基剤と水溶性基剤の場合は30分程度間隔を空けますが。
しかし、アンヒバ1回100mg2個、という処方が来たらアンヒバ200mgに変えてもらいましょう。
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