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アレグラとカマを併用しちゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:花粉症/アレルギー.この記事は約2分50秒で読めます.
11,872 ビュー. カテゴリ:アレグラと制酸剤の相互作用
アレグラの相互作用には、制酸剤(水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤)とエリスロマイシンについて記載がある。
アレグラとエリスロマイシンを併用すると、アレグラのCmaxが2倍に上昇するらしい。
が、
併用により血漿中フェキソフェナジン濃度が約2倍に上昇した場合においてもQTcなどの心電図を含め安全性に問題はみられなかった。Cmaxが承認用量投与時の10倍以上となる条件下での検討も行われたが、同様に心電図への影響はなく、有害事象の増加も認められず、薬物相互作用による血漿中フェキソフェナジン濃度の上昇に起因する安全性への影響はないと考えられた。
アレグラは血中濃度が高くなっても安全性の問題はあまり無いようだ。
制酸剤については、水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤、つまりマーロックスについてのみの記載である。
Al、Mgの含有量が多いため、という理由らしい。
健康成人男子22例にフェキソフェナジン塩酸塩カプセル120mgの投与15分前に水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤を単回投与したとき、フェキソフェナジンのAUC0-30及びCmaxはフェキソフェナジン塩酸塩単独投与時の約40%減少した(外国人データ)。これは水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウムがフェキソフェナジンを一時的に吸着することにより吸収量が減少することによるものと推定された。
Cmaxが40%減少するらしい。
これはちょいと無視できないと思われますが。
「本剤の作用を減弱させることがあるので、同時に服用させないなど慎重に投与すること。」とのことで、一時的な吸着なので、服用時間を2時間ほど空ければOK。
アルミニウム単独、マグネシウム単独でのアレグラとの相互作用はどの程度なものかわかりませんが、2時間程度空けた方が無難。
ちなみにOTCのアレグラの添付文書には、以下のように書かれている。
本剤を服用している間は,次のいずれの医薬品も使用しないでください。
他のアレルギー用薬(皮ふ疾患用薬,鼻炎用内服薬を含む),抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等(かぜ薬,鎮咳去痰薬,乗物酔い薬,催眠鎮静薬等),制酸剤(水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤),エリスロマイシン
制酸剤(水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤)ってことなので、マーロックス以外の制酸剤なら併用OKというニュアンス。
酸化マグネシウムを服用している患者に対しては、別の抗アレルギー薬を勧めたほうがよいだろう。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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