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リウマチ性多発筋痛症と関節リウマチの違いは?
公開. 更新. 投稿者:免疫/リウマチ.この記事は約2分42秒で読めます.
8,363 ビュー. カテゴリ:リウマチとは?
「リウマチ」と聞くと、関節リウマチを思い浮かべるだろう。
一般的にリウマチと言えば、関節リウマチのことを指す。
しかし、患者から「医者がリウマチと言っていた」という話を聞いても、関節リウマチだったかどうかはわからない。
リウマチと名の付く病名は関節リウマチ以外にもあるからです。
「関節リウマチ」
「リウマチ熱」
「リウマチ性多発筋痛症」
「リウマチ性心内膜炎」
「リウマチ性心臓弁膜症」
「リウマチ」とは古代ギリシャにおいて「ロイマ」(rheuma、流れの意)という言葉から発生したもので、このころの人々は脳から体液が下のほうに流れ、鬱滞すると腫脹や発赤をきたすと考えられていた。体の中の悪い液体が疾患を引き起こしているという考えに基づいたものであり、当時の人々が非常に高度で複雑な概念を直感的に理解していたものといえる。
「リウマチ」という言葉はヨーロッパで古来より関節をおかす疾患を総称していて、現在ではリウマチ熱や関節リウマチといった疾患等の名前に残っている。リウマチ学 – Wikipedia
膠原病はともかく、痛風までリウマチに含めてしまうと、その意味はかなり広がる。
現代の疾患概念からはちょっとズレている。
誤解を生じやすい病名だと思いますが、関節リウマチにしても、いまだに原因がわかっていないような病気なわけで、「体の中の悪い液体」が流れて起こっている病気、という昔からのイメージを覆すような発見でもない限りは、リウマチという病名は無くならないのだろう。
関節リウマチとリウマチ性多発筋痛症の違いは?
整形外科でステロイドが処方されていて、「リウマチ」という患者さんがいたとしても関節リウマチではなくリウマチ性多発筋痛症である可能性もある。
リウマチ性多発筋痛症は、関節リウマチと違い、関節、特に、その周囲を被っている滑膜に炎症が及ぶことは少ないといわれています。従って、関節の破壊や変型が起こることもあまりみかけません。また、この病気では、血液検査でリウマトイド因子(RF)は陰性です。 リウマチ情報センター|リウマチ性多発筋痛症
リウマチ性多発筋痛症で関節の変形は起こらない。
関節の破壊が進まない分、見た目は関節リウマチよりも軽そうですが、治療に関しては、ステロイドや抗リウマチ薬を使うこともあり、関節リウマチとの違いはほとんどない。
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