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天然のインスリン?
公開. 投稿者:糖尿病.この記事は約2分48秒で読めます.
1,628 ビュー. カテゴリ:キクイモは天然のインスリン?
天然のインスリンと呼ばれる食物がある。
「キクイモ」という植物です。
天然のインスリンって言われると、血糖値を下げるんじゃないかと思われがちですが、キクイモに血糖値を下げるような効果は無い。
血糖値を上げにくいだけ。
コンニャクみたいなもの。
その理由はキクイモに含まれるイヌリンにある。
イヌリンクリアランスのイヌリン。
通常の消化過程ではイヌリンが単糖類にまで分解されることはないので血糖値が上昇せず、糖尿病患者にとってはその治療に有効性があると考える人がいないわけでもないが、厚労省は否定している。
ジャンボリーキ(無臭ニンニク)の乾燥粉末(イヌリン60%含有)を糖尿病モデルラットに食餌とともに与えたところ食後血糖値の上昇が抑制された。2型糖尿病の女性49人を対象にイヌリンを投与したところ、空腹時血糖値、糖化ヘモグロビン(HbA1c)、マロンジアルデヒドの低下が認められ、スーパーオキシドディスムターゼの活性が高まるなど抗酸化能力の増加が認められた。
イヌリン – Wikipedia
天然のインスリンは言い過ぎ。
インスリンはブタから抽出?
初期のインスリンは、ブタやウシといった家畜の膵臓から抽出、精製、製剤化されていました。
しかし、わずかなインスリン製剤を製造するために大量の膵臓を必要としたため、原料の供給が追い付かなくなることが危惧されていました。
また、ウシ・ブタのインスリンと人間のインスリンはアミノ酸配列が異なるためアレルギー反応やインスリン抗体の産生が問題となっていました。
これらの問題を解決したのが遺伝子組み換え技術です。
この遺伝子組み換え技術により微生物を利用したインスリン製剤の生産が可能となりました。1982年、遺伝子組み換え技術による最初のバイオ医薬品、ヒトインスリン製剤が発売されました。
ヒトインスリン製剤の登場により、アレルギー反応などの副作用の減少やインスリン製剤の安定供給、製剤の安定化、保存期間の延長が実現しました。
しかし、ヒトインスリン製剤にも課題がありました。
それはヒトインスリン製剤を皮下注射した場合、皮下組織で徐々に血中に移行するため、速やかな作用が得られなかったことです。
この課題を解決するため、超速効型ノインスリンアナログ製剤が開発されました。
ヒトインスリンのアミノ酸配列を一部変更して作られた超速効型のインスリンアナログ製剤は、作用発現までの時間が短く、食直前に投与することで食後の血糖値上昇を抑えることができます。
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