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妊娠中のアセトアミノフェンは安全?
公開. 更新. 投稿者:妊娠/授乳.この記事は約4分3秒で読めます.
5,370 ビュー. カテゴリ:妊婦とアセトアミノフェン
アセトアミノフェンは安心して使える薬?
解熱鎮痛薬の第一選択はアセトアミノフェンです。
アセトアミノフェンを妊婦に投与して胎児に影響があったとする報告はありません。
しかし、アセトアミノフェンは抗炎症作用をほとんど有していないので、抗炎症作用を補う目的で、アスピリンを妊娠初期から中期(出産予定日12週以内は禁忌)にかけて使用することは十分可能と考えられます。
カロナールの添付文書には次のように記載されています。
1.妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので,妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。
2.妊娠末期のラットに投与した実験で,弱い胎仔の動脈管収縮が報告されている。
アセトアミノフェンでも安全性は確立されていないという記載です。
妊婦が解熱鎮痛剤を使用した場合、プロスタグランジン合成抑制作用により胎児の動脈管が収縮し、新生児遷延性肺高血圧症を発症する危険性があります。
アセトアミノフェンとアスピリンによる動脈収縮度は軽度に分類されますが、アスピリンによる発症例も報告されており、妊娠末期の使用は避けるべきと添付文書にも記載されています。
カロナール錠500㎎ 3錠
1日3回毎食後 30日分
動脈収縮度
高度:ジクロフェナクナトリウム、クリダナク、インドメタシン、メフェナム酸、フェンブフェン、ケトプロフェン、ナプロキセン、イブプロフェン、フルフェナム酸アルミニウム、グラフェニン
中等度:スリンダク、ピロキシカム、フェニルブタゾン、オキシフェンブタゾン、フルフェナム酸アルミニウム、メチアジン酸、ベタメタゾン
軽度:アスピリン、サリチル酸ナトリウム、アスピリンアルミニウム、スルピリン、アセトアミノフェン、フェナセチン、ブコローム、イソプロピルアンチピリン、塩酸チアラミド、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、サザピリン
なし:サリチルアミド、クエン酸ペリソキサール、メペリゾール
妊娠中のアセトアミノフェンは安全か?
アセトアミノフェンは安価で消化器系の副作用も少なく利用価値が高い薬剤です。
また、1回1000mgの治療量に対して中毒量は1回7500mgという点から、通常用量において安全性が問題になることはありません。
妊娠中のみならず、小児にも、一番安全と考えられているアセトアミノフェン。
最近、添付文書の改訂があった。
妊婦の妊娠後期での使用で、胎児の動脈管という血管に異常をきたす可能性があるとのことです。
一番安全と考えられている薬は、使用量も必然的に増える。
使用量が増えれば、それに伴い有害事象も増える。
メーカーとしては、注意を促すことになる。
アセトアミノフェンとADHD
近年、妊娠中のアセトアミノフェン使用が注意欠如・多動症(ADHD)のリスクを高めるというコホート研究の結果も報告された。
アセトアミノフェンであっても漫然と使用せず、服用期間を必要最小限とするよう説明する。
卵円孔
肺高血圧の患者で、心房中隔にある「卵円孔」という、胎児期に開いていた穴で自然に閉鎖した部分が、再び開いてしまいチアノーゼになるという話を聞いたので、この「卵円孔」について調べてみる。
卵円孔は、左右の心房の間の壁(心房中隔)の中央に開いている孔です。母親の胎内にいる間は肺呼吸をしていないため、10ミリ程度に開いているこの孔を通って血液が循環していますが、生後は閉じます。これが閉じずに残る場合があり、卵円孔開存となります。これはかなり頻度が高い(約20%)のですが、症状もなく、通常は問題になりません。
卵円孔開存=心房中隔欠損ということで良いのかな。
20%という頻度はどういうことだろう。心房中隔欠損症はそんなに多くないだろうから、卵円孔開存(軽い、病気じゃない)、心房中隔欠損(重い、病気)ということなのかな。
生後間もなくは開いているけど、時間とともに閉じるからかな。
もともとお母さんのお腹の中にいる時には、すべての赤ちゃんで心房中隔に穴があいています。これを『卵円孔開存』といいます。ほとんどの子は産まれて数日で閉じてしまいますが、時々、1、2歳まであいている場合があり、これは、自然閉鎖が期待できます。『卵円孔開存』と『心房中隔欠損』は、心エコーで区別がつくらしいのですが、どちらか、迷う時もあるようです。最近では、『心房中間隔欠損』と判断されていても、1センチ以下は1歳までに自然閉鎖することが多いことがわかってきたそうです。
心房中隔欠損症とは
どの程度の大きさで手術という判断になるのかはわかりませんが、小さい赤ちゃんの心臓を手術するのはとても難しそうです。
血液の流れ
体循環:左心室→大動脈→全身の動脈→毛細血管→大静脈→右心房
肺循環:右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房
通常は右心房から右心室に行って、その後肺を経由して、左心房に行きますが、胎児の場合は肺呼吸をしていないので、右心房から卵円孔を突き抜けて左心房にショートカットします。
動脈管
胎児には、肺動脈から直接大動脈につながる動脈管というのがあります。
卵円孔や動脈管が開存したまま、生まれた後にも残ってしまうと、肺に血液がうまく送れないので、血中酸素不足に陥ってチアノーゼになってしまう。
普通、10代では無症状です。しかし、手術をしないでそのまま年齢を重ねると20代後半~30代にかけて症状が現れてきます。
心房中隔欠損症 – QLife家庭の医学
しかし、なかなか症状は表れにくいようです。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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