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フェントステープとデュロテップMTパッチの違いは?
公開. 更新. 投稿者:癌性疼痛/麻薬/薬物依存.この記事は約3分25秒で読めます.
14,413 ビュー. カテゴリ:フェントスとデュロテップ
フェンタニルの貼付剤「デュロテップMTパッチ」と「フェントステープ」。
デュロテップMTが3日に1回張り替えで、フェントスが1日ごとに張り替え。
3日に1回の張り替えなんて、忘れてしまいがち。
1日1回のほうがわかりやすくていい。
デュロテップMTには2.1、4.2、8.4、12.6、16.8mgの5規格。
フェントステープは1、2、4、6、8mgの5規格揃っております。
それぞれフェンタニルの1日放出量が等しくなるのが、
デュロテップ=フェントス(フェンタニルの1日放出量)
2.1mg=1mg(0.3mg)
4.2mg=2mg(0.6mg)
8.4mg=4mg(1.2mg)
12.6mg=6mg(1.8mg)
16.8mg=8mg(2.4mg)
となっています。
お風呂に入るときにも、デュロテップやフェントステープを貼ったままの入浴だと、長時間入ってられないので、フェントスをはがしてから入浴して、ほてりがひいた後に貼付というリズムだとお風呂にのんびりつかれる。
フェントス
Q.非アルカロイド系麻薬ってどんな薬?
A.中枢の痛みを感じるオピオイド受容体に作用する鎮痛剤です。
「痛みをやわらげる作用があります。」デュロテップMTパッチ
「強い痛みをやわらげる作用があります。」ワンデュロパッチ、フェントステープ
Q.効果はどのくらい持続する?
A.貼付剤には72時間の持続効果があり、3日ごとの張り替えで効果が維持できます。(デュロテップ)
Q.すぐには効かない?
A.レスキューを必ず併用する必要があります。
Q.どんな副作用がある?
A.「眠気、めまいなどが起こることがありますので、自動車の運転など危険をともなう機械の操作には注意してください。」
「眠気、めまいなどが起こることがありますので、危険をともなう日常動作には十分注意してください。」
「使用中、息切れ、不規則な呼吸などの症状が現れたときは、すぐに医師にお知らせください。」
「使用中、動悸、冷や汗、顔面蒼白、呼吸困難、顔やまぶたのはれ、顔や体が赤くなる、じんま疹などの症状が現れたときは、すぐに医師にお知らせください。 」
「使用中、けいれんが現れたときは、すぐに医師にお知らせください。」
「使用中、気を失う、意識がなくなる、ぼんやりする、眠くなるなどの症状が現れたときは、すぐに医師にお知らせください。」
モルヒネに比べて吐き気、嘔吐、便秘などの副作用の頻度が少なく、簡便なため在宅ではしばしば用いられています。
Q.貼ったまま入浴してもいい?
A.「貼付部位が、電気パッド、電気毛布、カイロ、加温ウォーターベッド、赤外線灯、集中的な日光浴、サウナ、湯たんぽ、こたつなどの熱源に接しないようにしてください。また、入浴する場合は熱いお湯は避けてください。」
「貼付部分の温度が上昇することにより体内へ浸透するお薬の量が増えることがあるため、その部分を温めないようにしてください。長時間の入浴も避けてください。」
Q.薬が残ったらどうすればいい?
A.「他の人に譲ったり渡したりしてはいけません。」
「余った薬は、病院または薬をもらった薬局へ返却してください。」
「患者さん本人以外は絶対に使用しないでください。」
Q.痛みが無くなったので止めてもいい?
A.「連用中に、薬の量を急に減らしたり、急に薬をやめたりすると、嘔吐、下痢、不安、ふるえ、悪寒などの症状が現れることがあるため、自己判断せず医師の指示を守ってください。」
「医師の指示なく使用を中止すると、症状が悪くなることがありますので、自分の判断で使用を中止しないでください。」
Q.お酒を飲んでもいい?
A.「アルコールを含む飲料水はこの薬の作用を強くしますので、医師の許可が出るまではアルコールを控えてください。」
Q.薬の張り替えを忘れたら?
A.「薬の使用を忘れたときや3日を超えたにもかかわらず貼り替えていないことに気がついたら、すぐに通常どおりに使用してください。一度に2回分を使用しないでください。」デュロテップMTパッチ
「薬の使用を忘れたときや貼り替えていないことに気がついたら、すぐにテープをはがし、通常どおりに使用してください。一度に2回分を使用しないでください。」フェントステープ
Q.冷蔵庫に保管したほうがいい?
A.「高温にならないように保存してください。」
Q.癌以外にも使える?
A.フェンタニルパッチ3日製剤(デュロテップMTパッチ)の適応が、癌によらない中等度~強度の慢性疼痛まで拡大された。
Q.モルヒネ製剤からフェンタニルパッチへの切り替え方法は?
A.デュロテップとフェントスの2剤では換算比が「経口モルヒネ量:「デュロテップ」=150:1」、「経口モルヒネ量:フェントス」=100:1」と異なるため、切り替え時に注意が必要である。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。
2 件のコメント
頚椎ヘルニアで脊髄まで損傷し足の灼熱感や堪え難い異常感覚の痛み、要は慢性疼痛を抱えていてリリカ、トラムセット、コデインも効果なくデュロテップMTが効くと聞きペインの先生に出して欲しいとお願いしてますが癌のような期間が決まっている患者ならいいけど完治の難しい疼痛の人が期間を決めずに使うと量が増えて行くし、依存すると言って出してくれません。じゃー何故慢性疼痛にも使えるようになったのかと屁理屈のような質問ですがどうしてもこの痛みから逃れたい為、藁にもすがる思いで質問しました。
私も線維筋痛症で フェントステープ4mgを使用していますが、その前は リウマチ科で リリカ、コデイン、トラムセットを使用していました。
フェントステープの前は ペイン科でモルヒネを処方してもらっていました。
なので ペイン科で相談されては いかがでしょうか?
モルヒネやフェントステープなどの医療用麻薬を一切 処方しない方針の病院もありますし、処方するにしても 医師も特別な免許を持ってないと処方できません。
モルヒネからフェントステープに移行するのが 一般的ですし、いきなり フェントステープは 処方されません。
確かに フェントステープにしてから 痛みは楽になりましたが、その分 寿命を削っています。
やめるにしても 入院しなくてはいけないし…。
そういうリスクがあるから よほどの重度の前身疼痛患者にしか医師も処方したがらないし、一般の医師では 処方すら出来ませ。
どうしても 試したいなら ペイン科に行って相談されては?